2019年09月10日

「給食のおにいさん 卒業」遠藤彩見

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もう一度自分の店を持つ。
しっかりと自分の気持ちに向き合った佐々目宗は都心にあるホテルのメインキッチンでバイトを始めます。
しかし昼間はいままで通り学校で給食のおにいさんです。
大変な中、相変わらずいろんな子供が問題を抱えていたり、給食の調理場の雰囲気が悪くなったり、へらへらした新人が入ってきたり。
宗はそれぞれの問題を解決できるのか・・・・。
シリーズ第3弾。
いよいよ宗が本格的に動き始めます。
学校の給食調理場を卒業し、正社員としてホテルのメインダイニングで働くことが決まります。
そうなると“給食のおにいさん”ではなくなってしまうではないですか。
シリーズが終わってしまう!?
いえいえ、このあとも「受験」、「浪人」と続きます。
まだまだ給食からは離れられないようで。(笑)
ラベル:グルメ本 小説
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2019年09月08日

「味覚旬月」辰巳芳子

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重鎮の料理研究家によるエッセイです。
重鎮と書きましたけども、これはお世辞でも比喩でもない。
現在料理研究家を名乗る人は多数いらっしゃいます。
もちろんそれぞれご活躍なさっておられます。
でもほとんどの人が創作料理紹介家じゃないですかね。
昔ながらの日本の家庭料理をきっちり伝えようとしておられる人なんてほとんどいませんよ。
もちろん研究した結果の創作を披露しておられるんでしょうけど。
時代により料理も変わりますけど。
でも私はそんな創作料理よりも、昔の仕事を知りたい。
昔のごく普通の家庭料理です。
季節に応じた素材を使った料理。
旬を意識した料理ですよね。
意識したといいますか、昔は意識なんてしていなかったはずです。
その季節になればこの素材が出回る、なのでそれを使ってこのような料理を作る。
当たり前のことだったはずです。
特に和食というのは旬を取り入れた非常に理にかなった料理です。
でもなんで日本人の食事はこんなボロボロになってしまったのでしょう。
この本で著者はごく普通に食材の旬を語っておられます。
その素材の魅力、それを生かした料理法。
昔から伝えられた味。
こういうことをきっちりと後世に伝えようとしておられるから重鎮なんです。
食というのは突き詰めますと命ということになります。
自分の命をつなぐために食べる。
食べるというのは他の命をいただくということ。
だから「いただきます」という言葉がある。
武田鉄矢のウンチクみたいですね。(笑)
それはともかく。
でも、そこまで伝えようと仕事しておられる料理研究家さんなんてどれだけいます?
料理人にしても、それを伝えるマスコミにしても。
ましてや食べ手においてはミーハーなネットのグルメ連中。
昔、バブルと呼ばれた時代がありました。
当時は誰もそんな自覚はありませんでした。
今からすればなんで気付かなかったのと思います。
その真っただ中にいれば気付かないんですよね。
食に関しては今がそうです。
グルメとかなんとか、もうだめですって。
いいかげん、昔の価値に気付きましょうよ。
この本を読んで心を洗ってください。
ラベル:グルメ本
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2019年09月06日

「舞面真面とお面の女」野崎まど

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叔父から頼みごとをされた大学院生の舞面真面(まいつらまとも)。
山奥の邸宅を訪問します。
頼み事とは、真面からすれば曽祖父で舞面財閥を築いた舞面彼面の遺言を解明することでした。
『箱を解き 石を解き 面を解け』という遺言を解き明かすべく叔父の娘である従妹の水面と一緒に二人は調査を始めるのですが、得体のしれないお面を被った少女が現れて・・・・。
とにかく名前がややこしい。
主人公は真面でヒロインは水面。
叔父は影面で曽祖父は彼面。
頭がこんがらがります。(笑)
曽祖父の残した遺言の意味はなんなのか。
そしていつもお面を被っている少女の正体は。
横溝正史をライトにしたようなミステリーですね。
ただ私には最後の展開がよく理解できませんでした。
面がなぜ人を渡り歩くのか。
なぜ、どのようないきさつで他の女性に運ばれたのか。
そのあたりがちょっと唐突で首をかしげてしまいました。
ラベル:小説
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2019年09月04日

「進化する日本の食 農・漁業から食卓まで」共同通信社 編

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現在の日本の食の現状とはどのようなものか。
産地の偽装や添加物まみれの食品があふれかえっています。
中国製の食品に殺虫剤が混入していたなどという事件もありました。
食の安心や安全が叫ばれる昨今、しかし日本の食料自給率は40パーセントと先進国の中では最低です。
にもかかわらず大量の食品を廃棄しているという矛盾。
このままでは日本の食はどうなってしまうのか。
本書では農業や漁業などの生産者を取材し、現場の実情を報告しています。
しかし生産者だけではなく、消費者も意識を変えないとどうにもならないですよね。
ラベル:グルメ本
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2019年09月02日

「南の肌」円地文子

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貧困な天草島原の大勢の娘たちは幼くして女衒に騙され、南の国へ売られていきます。
もちろん体を売るなどとは知らされずに。
いい暮らしを夢見たおていもその中のひとり。
しかし香港に向かう船のいちばん底に荷物のように詰め込まれます。
そんな中でおていはあるイギリス人と出会います・・・・。
悲惨な状況ながらも逞しく強く生きていく女たちを描いています。
中には行方不明になったり無残な最期を遂げる女もいますが。
そのような時代であったとはいえ、あまりにも理不尽です。
珍しく作者が地の文で意見しておられます。
土地柄や時代の背景があったとはいえ、女性としてやはり納得できるものではありませんしね。
この作品はフィクションではありますが、日本が南洋を開拓していった歴史の陰にこのような女性たちもいたということです。
ラベル:小説
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