2019年09月18日

「雨の塔」宮木あや子

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この世の果てのような岬にある女子だけの全寮制の学校。
好きなものはなんでも手に入りますが、外からの情報はいっさい入ってきません。
そんな閉鎖された世界で暮らす、それぞれ複雑な事情を持った4人の少女たち。
友情や恋愛的な感情を交差させ、複雑な関係で日々を過ごしていくのですが・・・・。
シチュエーションがいいですね。
完全に外の世界とは隔離された設定で、登場人物も4人の他ほとんど出てきません。
なんとも静寂な世界です。
そんな中で女性同士の友情、恋愛、嫉妬といった感情が描かれ、耽美的な雰囲気があります。
キラキラした笑いのある日々とは無縁。
つねにどんよりと曇ったような毎日です。
痛さや切なさがひりひりと伝わってきます。
これはもう舞台設定の勝利でしょうか。
しっとりとした映像で観てみたい気がしました。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする