2019年10月20日

「嘘つきLovers」知念みづき

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親友からある男を誘惑してほしいと頼まれた悠莉。
その男に復讐したいのだと。
引き受けた悠莉は成り行きでいきなりその男をホテルに誘ってしまいます。
ところが人違いだったことが判明。
相手の男を知っているという彼は、悠莉の誘惑に協力すると言い出して・・・・。
ちょっと無理やり話を作り過ぎなんじゃないでしょうか。(笑)
まず親友がそんな頼み事なんかしないでしょ普通。
復讐のため見ず知らずの男を誘惑してくれなんて。
その理由が最後に語られるのですが、また陳腐で。
復讐するにも別の方法があるだろと。
というか、そんなことで復讐を考えるなんてそもそも筋違いだろと。
悠莉という主人公も誘惑するくらいだからセックスくらいはしょうがないな、なんて貞操観念薄いし。(笑)
でも結局人違いで誘ってしまった彼とはめでたしめでたしになるという。
もう、ね・・・・。
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2019年10月18日

「ゆで卵の丸かじり」東海林さだお

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いつもながらの痛快爆笑な丸かじりシリーズです。
今回はゆで卵の丸かじりということで、収録されている中の「茹で卵は正しく食べよう」という章が表題作といえましょうか。
ゆで卵のいろんな食べ方を検証し、何口で食べ終えるのが正しいか、という話になります。
四口だと。
しかし。
著者は革新的な食べ方を提案します。
一口です。
蛇のように一口でパクリ。
これが想像以上に美味しいとのこと。
口中で咀嚼し変化していくゆで卵の描写に自分も試してみたいという思いにかられます。
口に入れてから飲み込むまでにまるまる一分かかるとのことですが。
しかしそんなことよりも誤って喉に詰めてしまう怖さがあるので私にはできません。(笑)
よい子はまねしないように。
さて、このシリーズ、これで第33弾とのこと。
すごいですね。
このレベルで33冊もいきますか。
(しかも現時点で41弾まで刊行されています)
週刊朝日に連載されているエッセイなわけですが、始まったのが1987年。
30年以上も週刊で連載しておられるのだから、こりゃもうとんでもない偉業です。
まさに食エッセイの金字塔。
これからもますますのご活躍、非常に楽しみにしております。
ラベル:グルメ本
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2019年10月16日

「わすれなぐさ」吉屋信子

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女学校に通うタイプの違う3人の少女たち。
個人主義で無口な牧子、美人でわがままなお嬢様陽子、まじめでロボットとあだ名される一枝。
なぜか陽子は牧子に興味を持ち、やたら親しく近づいてきます。
しかし自分とはまったくタイプの違う陽子に牧子は戸惑い、振り回されてしまいます。
むしろ自分は一枝と仲良くなりたいのですが。
まるでゲームを楽しむかのように牧子を翻弄する陽子。
そんな中、病弱だった牧子の母親が亡くなってしまい・・・・。
学校での少女たちの三角関係といいますか友情を描きつつ、家に帰れば愛情を注がれたことのない父親との葛藤があったりします。
少女小説らしく根本には性善説があり、悪人は出てきません。
のどかといえばのどかです。
牧子の父親は大学で教授をしている理学博士で子供たちにも非常に厳しいのですが、最後にあっけなくいい父親に様変わりしてしまいますしね。(笑)
まあ昭和初期の少女ロマンといいますか、レトロな雰囲気のある作品ではありますね。
ラベル:小説
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2019年10月14日

「ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領」アンドレス・ダンサ/エルネスト・トゥルボブィッツ 

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ウルグアイの第40代大統領ホセ・ムヒカ。
給料の7割を寄付し、その質素な生活ぶりから『世界でいちばん貧しい大統領』と呼ばれていました。
元ゲリラで何年も投獄されていたという異色の大統領でもあります。
注目を浴びたのは2012年6月、ブラジルのリオデジャネイロでのスピーチ。
人間の欲、自国の利益しか考えない各国のエゴな政治などを指摘批判し、一躍世界的な注目を浴びました。
自国での政治では、例えば目立つところでは大麻の合法化なんてのがありますね。
われわれ日本人の感覚では「えっ」と思いますけど。
かなりざっくりといえば、麻薬密売者の仕事を奪ってしまうということです。
麻薬密売が違法であるからこそ、密売者たちが暗躍し生き延び、大きな影響力を持つようになってしまっている。
そして莫大な金が動きます。
これを合法化してしまえば密売組織は商売として成立しなくなります。
また麻薬中毒者をコントロールできるようにもなるだろうと。
現実はどうなんでしょう、思惑通りにはいっていないような記事も読んだ記憶がありますが。
ま、あまり政治や思想について語るのは好きではないので深くは触れませんが、しかし日本にウジャウジャいる口先だけクリーンな政治家たちとはまったく人物が違います。
先生と呼ばれてふんぞり返って、何が庶民のことをわかるものですか。
とは言いつつも、平和で飢餓もなく過ごせている日本の現状に私は感謝していますけどね。
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2019年10月12日

「フランス料理は進化する」宇田川悟

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今では日本においてさえ、海外のVIPを迎える食事はフランス料理だったりします。
個人的には非常に不満なんですけどね。
日本でもてなすのになぜフランス料理なのかと。
素晴らしい食文化が日本にあるにもかかわらず。
ま、それほどフランス料理というのは料理として洗練されているということなのでしょう。
そして言語でいえば英語のように世界共通ということなんでしょうね。
ですがブルボン王朝、ルイ十四世の時代。
ヴェルサイユ宮殿での豪華な晩餐会。
実は今ほど料理やマナーは洗練されていませんでした。
ではその後どのようにフランス料理は進化してきたのか・・・・。
過去や現在のフランスの食文化を紹介し、そしてエスコフィエなどの偉大なる料理人にも触れます。
ヌーヴェル・キュイジーヌがあり、いろんな料理人が出てきました。
しかしその反動も大きかった。
わけのわからない料理を作る料理人も続出。
揺り返しで昔ながらの地方料理に目が向けられたりします。
食材の鮮度やその味を生かすことにも目が向けられました。
そんなの日本料理では当然のことなんですけどね。
それまでのフランス料理はそうではなかったんです。
そのようなフランス料理の歴史がきっちりと語られています。
最後の章は著者がロンドンでプロデュースしたフランス料理店のいきさつです。
ミシュランの星を取ることを目標に、どのような店づくりをしたのか。
その結果は。
これは非常に興味深く読みました。
ラベル:グルメ本
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