2019年10月16日

「わすれなぐさ」吉屋信子

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女学校に通うタイプの違う3人の少女たち。
個人主義で無口な牧子、美人でわがままなお嬢様陽子、まじめでロボットとあだ名される一枝。
なぜか陽子は牧子に興味を持ち、やたら親しく近づいてきます。
しかし自分とはまったくタイプの違う陽子に牧子は戸惑い、振り回されてしまいます。
むしろ自分は一枝と仲良くなりたいのですが。
まるでゲームを楽しむかのように牧子を翻弄する陽子。
そんな中、病弱だった牧子の母親が亡くなってしまい・・・・。
学校での少女たちの三角関係といいますか友情を描きつつ、家に帰れば愛情を注がれたことのない父親との葛藤があったりします。
少女小説らしく根本には性善説があり、悪人は出てきません。
のどかといえばのどかです。
牧子の父親は大学で教授をしている理学博士で子供たちにも非常に厳しいのですが、最後にあっけなくいい父親に様変わりしてしまいますしね。(笑)
まあ昭和初期の少女ロマンといいますか、レトロな雰囲気のある作品ではありますね。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『よ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする