2019年11月27日

「面影」芝木好子

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久世龍彦は人形師。
一流の人形師であった父親を持つ、いわばエリートです。
そんな龍彦の前に現れたのが桂真子。
龍彦のように正統な血筋を持つわけではなく、突如現れた粗削りながらも天性の才能の持ち主です。
まったく違う個性を持つ二人がお互い男女として惹かれあいながらも、好敵手としてしのぎを削りあいます・・・・。
私は人形という世界に今まで全く目を向けたことがなかったのですが、当然その世界にも芸術としての美があり、技術があるということを認識しました。
今後は意識して人形というものを見ることになりそうです。
それにしても芝木作品に登場する人物たちの、芸術に打ち込むそのひたむきさ。
同時に男女の愛も描かれているのですが、それさえも凌駕するほどの情熱といいますか執念といいますか、激しさがあります。
やはり芝木好子の描く芸術の世界、職人の世界はいいですね。
まだまだ未読の作品が多くありますので、これからも楽しみに読んでいきたいと思います。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする