2019年12月15日

「香港の食の物語」辻村哲郎

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表紙をめくりますといきなりジャッキー・チェンが本書を推奨する文章。
続いて「福臨門」社長、徐維均の推薦文。
たいして縁もないのに箔をつけるため出版社が無理やりコメントを貰ったのかなとちょっと鼻白んだのですが。
いや、失礼しました。
著者は香港在住で、日本のマスコミなどに香港を紹介するプロデューサーです。
ジャッキー・チェンとは通訳の仕事で関わり、「君の日本語はすごいな。どこで勉強したんだ?」とジャッキー。
「僕は日本人ですよ」と著者。
驚いたジャッキー。
著者の広東語があまりにも達者なため、てっきり香港人だと思っていたとか。
そんな縁があり、ジャッキーは映画のキャンペーンで日本全国を巡るにあたって著者を通訳に指名します。
その後も懇意な交際があり、決して飾りだけの推薦文ではないのでした。(笑)
そして職業上、香港のいろんな店を知る必要もあり飲食店も網羅。
「福臨門」にも頻繁に通っておられます。
というわけで本書の上梓となったわけです。
いや、実にいいグルメ本ですね。
ガイドブック的なエッセイなのですが、いかにも香港を知り尽くした紹介は上辺だけのガイドブックとは一線を画しましょう。
飲食店だけではなくそれをメインとして紹介をしておられますが、香港の街や文化もしっかりと解説しておられます。
実際に香港で生活しておられ、それを熟知しておられるガイドでありエッセイです。
「福臨門」といえば高級店ですが、まともに堪能しようとすればとんでもない金額となります。
しかしその神髄を安く味わえるノウハウも披露しておられます。
ここでちょっと思い出しました。
私が昔よく通っていたバーに凄い食通の常連さんがおられまして。
お見かけするとあつかましくお話しさせていただいていました。
その食通さんも同じことをおっしゃっておられたんですよね。
「こういう注文をすると安く福臨門の神髄を味わえる」と。
ご一緒しようという話もあったのですが叶いませんでした。
私も「福臨門」の大阪店には行ったことがあります。
(現在はありません)
当時青二才だった私はそんなテクニックもわからず、無難にコースを頼んでいたのでした。(笑)
ま、それでもコースには名物の『脆皮龍崗鶏』は含まれていましたけど。
さて、本書。
さすがに地元在住の著者ならではのリアル感ある記事満載です。
もちろん「福臨門」だけに限らずいろんな店が紹介されています。
そして飲食店に限らず、観光やコスメ事情なども紹介しておられます。
カラー写真も豊富に掲載されており、ビジュアルでも楽しめますね。
読み物としてもガイドブックとしても楽しめるいい一冊です。
といってもこの本の出版、1998年ですが。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする