2020年03月10日

「本棚探偵 最後の挨拶」喜国雅彦

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シリーズ第4弾。
今回も古本を求めて東へ西へ、あるいは他人の蔵書を整理するために奔走しておられます。
いやまあ古本マニアというのは恐ろしい。
例えば日下三蔵氏の年末大片付けの章では、“部屋”ではなく“家”が本で埋まってしまっています。
まともに寝るスペースさえなく、本の隙間でどうにか寝ているというありさま。
いくつか写真が掲載されていますが、そりゃもう凄まじい。
そんな日下氏には、なぜ何冊も何冊も同じ本を買ってしまうのか訊かれたときの答えに「売っていたからです」という名セリフがあります。
何者をも寄せ付けない有無を言わせない至高の一言ですね。(笑)
ちなみに著者は本棚まで手作りしてきっちりと整理しないと気が済まないタイプのようですが。
今回のメイン企画ともいえるのが、講談社のPR誌である「IN★POCKET」に連載された綾辻行人氏の「暗黒館の殺人」という作品を製本して私家版を作るという話。
これも写真入りで数章にわたってその過程を紹介しておられます。
本棚といい製本といい、凝るタイプなんですよねぇ。
今回でシリーズはいちおう完結のようです。
本作が第68回日本推理作家協会賞<評論その他の部門>を受賞されたということでめでたしめでたし。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『き』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする