2020年04月29日

4月の一冊

今月は14冊読みました。

・「食堂つばめ4 冷めない味噌汁」矢崎存美
・「人もいない春」西村賢太
・「忙しい日でも、おなかは空く。」平松洋子
・「負け逃げ」こざわたまこ
・「はたらくわたし」岸本葉子
・「世界のへんな肉」白石あづさ
・「柳生薔薇剣」荒山徹
・「英国一家、フランスを食べる」マイケル・ブース
・「ロマンス小説の七日間」三浦しをん
・「バカにつける薬」呉智英
・「シャーロック・ホームズ傑作選」コナン・ドイル
・「食は広州に在り」邱永漢
・「隣人を愛せよ!」古野一花
・「満願」米澤穂信

「食堂つばめ4 冷めない味噌汁」、あの世とこの世の境にある街を舞台にし、いろんな食べ物や登場人物のエピソードが出てきます。
でもちょっとマンネリですね。
「人もいない春」、やはり主人公はおなじみの北町貫太。
そしてあいかわらずのわがままっぷり、クズっぷりです。
「忙しい日でも、おなかは空く。」、タイトルからもわかるように食エッセイです。
でも食べ物だけでなくいろんな道具についても書かれているのが著者らしい。
「負け逃げ」、連作短編集。
ド田舎に住む人たちの閉塞感やアイデンティティといったようなものが描かれています。
「はたらくわたし」、エッセイストの日常が綴られています。
生真面目な人だなぁと思いました。
「世界のへんな肉」、世界を旅してその土地のいろんな肉料理を食べ歩いておられます。
珍しい肉を食べることよりも、言葉も通じないいろんな国を訪問することのほうが大変ではないかと。
「柳生薔薇剣」、なんとも話が大げさに展開していくのが醍醐味。
そのあたり西村寿行に影響を受けられたとか。
「英国一家、フランスを食べる」、今回は食べ歩きというより料理修行ですね。
料理学校を卒業し、実際にレストランで働いておられます。
「ロマンス小説の七日間」、翻訳家の主人公が私生活の影響もあり、現在訳している小説のストーリーをどんどん変えてしまうというお話。
思っていたほどの展開ではありませんでした。
「バカにつける薬」、評論家による世の中のバカどもを批判した一冊。
けっこう硬い内容だったりもしますが。
「シャーロック・ホームズ傑作選」、「まだらの紐」など有名な作品も収められていますが。
私にはどれも・・・・。
「食は広州に在り」、食については世界一ともいえる中国料理。
そんな中でも広州の料理についての蘊蓄が詰まった一冊。
「隣人を愛せよ!」、幼馴染みの男子がいきなり彼氏になって。
戸惑いつつもラブラブなお話でした。
「満願」、粒のそろった短編集です。
どの話にもひと捻りありました。

え~、今月はまあそこそこの読後感でした。
頭ひとつ抜きんでていたのが「柳生薔薇剣」。
以前から気になっていた作家さんで、ずっと以前に購入していたのをやっとこさ読んでみたのですが。
いや、もっと早くに読むべきでした。(笑)
読み終えて他の作品もまとめて数冊購入。
というわけで、今月の一冊は「柳生薔薇剣」に決定。

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2020年04月27日

「満願」米澤穂信

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短編6編収録。
法律を勉強している貧乏な大学生。
主人と奥さん二人きりの家に下宿することになります。
奥さんは実にいい人で、親身になって世話してくれます。
そんな奥さんが殺人を犯してしまいました。
学校を出て弁護士となった主人公は、もちろん奥さんを弁護します。
しかし奥さんは控訴を取り下げます。
懲役8年。
彼女はなぜ控訴を取り下げたのか・・・・。(表題作)
短編集ですが、どの作品も非常に密度があります。
しっかりと人間の業といいますか、その人の内に秘めたものといいますか、人の心の奥底のようなものを描いておられますね。
で、読んでいて先が見えない。
作者はこの話をどこに持っていこうとしているのか。
これがどのような展開になるのか。
読み進めていきまして、あ、そういうことだったのか、と。
上手いと思いました。
まさに粒ぞろいの短編集です。
山本周五郎賞を受賞し、「このミステリーがすごい!」、「ミステリが読みたい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」のすべてで1位になり、史上初の3冠達成とのこと。
他に阻止するレベルの作品はなかったのかよとも思いますが(笑)、しかしまあ読む値打ちのある一冊ではありますね。
ミステリーといいましても犯人は誰だトリックがどうだといった内容ではなく心理サスペンス的な要素がありますので、私にもじゅうぶん楽しめました。
ラベル:小説
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2020年04月25日

「隣人を愛せよ!」古野一花

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小川香は地元の信用金庫に勤めるの独身の27歳です。
おしゃれのセンスもなく地味な女子。
人がいいのか親友に彼氏を寝取られ、しかも披露宴に招待されるという有様です。
そんなトホホな日々を過ごしていたある日、隣に住んでいた幼馴染みの高橋広輝が実家に帰ってきます。
広輝は元Jリーガーでドイツのプロチームでも活躍していたスターです。
現在はスポーツジムを経営する実業家。
香にとって広輝は、同い年ですが子供のころから自分を守ってくれる兄のような存在でした。
なのでつい広輝に弱音を漏らしてしまった香。
香の話を聞いて憤慨する広輝。
友達の彼氏を奪っておいて披露宴に誘う無神経な女と彼女の友達に乗り換えて結婚するというチャラい男は香と同じく広輝にとってもずっと同じ学校でしたから、広輝は俺も披露宴に出席させろと強引に割り込みます。
本当は披露宴出席に気が進まなかった香に「披露宴の間中どころか、行きから帰りまでずっと一緒にいてやる」と支えてくれる力強い言葉も。
部屋で2人きりそんな話をしているうちにだんだんいい雰囲気になってきて・・・・。
地味な主人公と現役でないとはいえ有名人である元サッカー選手という設定は、まあこのエタニティシリーズの王道といえましょう。
御曹司やエリート社員というのが多いパターンですが。
さて、2人を見返すべく披露宴当日に向けて香を徹底的にいい女に磨き上げるためのプロデュースをする広輝。
当日の新郎新婦の驚きと嫉妬は読者にとってもカタルシスです。
まあ地味なOLが一変して幼馴染みとはいえ有名人の彼氏を持ち美しくなること自体、カタルシスといいますか羨望で憧憬な話なんですけどね。
でもさほど不自然さも強引さも感じることなく、スムーズに読めました。
エタニティシリーズの赤お決まりのエッチシーンもほどよく散りばめられています。
あ、私何冊もこのシリーズ読んでいますけども、エッチシーンで“後ろの穴”なんて出てきたのは初めてです。
地味な主人公ですが、あちらのほうはなかなかのものでした。(笑)
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2020年04月23日

「食は広州に在り」邱永漢

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食在廣州。
食は広州に在り。
中国料理といえばフランス料理と並んで世界の料理の双璧なわけですが、中でも広州は食べ物の種類が多く、それがみな旨いとのこと。
大きくいえばいわゆる広東料理ですね。
庶民的なところでは飲茶や朝粥が有名ですが、高級な料理になりますと紅焼排翅なんてのがありますね。
フカヒレの姿煮です。
これもまあピンキリですけど。
さて、著者は食通で知られた邱永漢。
金儲けの神様とも呼ばれた人で、さぞかし美食に舌鼓を打ってこられたことでしょう。
ご本人は本書の中でも謙遜しておられますが。
そんな著者が中国料理の美味について語り尽くしておられます。
この本、「あまカラ」という関西の食についての小冊子に連載されていたそうですが、それが昭和29年とのこと。
う~ん、そんな時代にこのような内容の濃い食随筆を書いておられたんですねぇ。
そういえばいろんな作家たちの食随筆をまとめた『「あまカラ」妙1~3』をもう何年も前に購入して積ん読状態でした。
近々読んでみます。
ラベル:グルメ本
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2020年04月21日

「シャーロック・ホームズ傑作選」コナン・ドイル

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シャーロック・ホームズ。
これはもう世界一の名探偵と言っていいんじゃないでしょうか。
彼が登場する小説を読んだことがない人でも名前は知っているはず。
そんなホームズの傑作選ということで短編集です。
短編6編収録。
ふむ。
シャーロック・ホームズといえば、世界中にファンがいます。
ロンドンのベイカー街なんてファンの聖地です。
世界中からファンが殺到しています。
それほど支持されているシリーズに物申していいのか。
と思うのですが、やはりここでは素直な感想を。
→ それほどのものか?(笑)
これはもう私が個人的にミステリーを好んでいないせいだと思います。
そして時代もあるでしょう。
ホームズが書かれたのは1886年~です。
100年以上前になりますね。
私も何度か読んでいまして今回は再読といえるのですが、やはり「はてな?」と思います。
有名な『まだらの紐』なんかも、「それ蛇やん」とソッコーでわかってしまいます。
また蛇をそのように手名付けられるのかよと。
そしてホームズに叩かれた蛇が戻っていくか?
普通落ちるやろ。(笑)
こういうところで私は白けてしまうんですよね。
もしかしたらこういうのってプロレスと一緒なのかもしれません。
「そういうところは、まあ、ナニがアレなんで、ここはひとつ穏便に」と。
納得できるのがミステリーファン。
プロレスファンと一緒です。
「わかった上で楽しんでんだよ、こっちはよ」と。
納得できないのが私のような素人。
ホームズであろうが金田一であろうが、ダメなものはダメ。
ここはおかしいだろ、あそこはそんなはずないだろ、と。
ミステリーといいますか、推理小説ですね、私が好きになれないのは。
探偵やら刑事やらがトリックやアリバイを解くという類の小説が好きになれません。
そういう意味では、この作品集、どれも感心できなかったですね。
あーあ、シャーロック・ホームズにケチつけちゃいました。(笑)
ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『こ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする