2020年05月09日

「本で床は抜けるのか」西牟田靖

CIMG3637.JPG

著者はノンフィクション作家。
職業柄、大量の本を所持しておられます。
木造2階建てのアパートの部屋は自分の足元が見えないほどの本で埋め尽くされています。
もしかしてこれは床が抜けるんじゃないか。
不安に襲われた著者は解決策を求め、井上ひさしや草森紳一らの事例を調べたり、いろんな人たちに取材を開始します・・・・。
いやもう、ずばりストレートなタイトルですね。
これ、本好きにとってはけっこうシビアな問題なんですよ。
他人事じゃないんです。(笑)
実は私もちょっと怯えています。
私の場合、別に作家のように資料として購入しているわけではなく、ただの趣味です。
なので読み終わった本はある程度溜まったらまとめて処分しています。(一部保存)
じゃあ問題ないのではと思われるかもしれませんが、実際家を占拠しているのは私の場合積ん読本なんですね。
読んでいない本が四方八方山積みになっています。
未読の本を処分するわけにはいきません。
なんでそれだけ積ん読本が増えるのかといえば、単純に読むペースよりも購入するペースのほうが数倍で上回っているからです。
じゃあこれ以上本を買わなければいいではないか。
ごもっとも。
しかし本書の解説にこう書かれています。
「本というのは買って読まずにいるのは耐えられるけど、買わずにいるのは耐えられないものなのである」
これ名言ですね。(笑)
いやいや、そんなことに感心している場合ではなく、ほんとに冷や汗かいています。
まあ私のことはともかくとしまして。
(でも本好きは皆同じだと思いますが)
で、著者は蔵書の電子化、処分された本はどうなるのかなど、単純に床抜け問題だけではなく、多方面に取材を拡げておられます。
タイトルの「本で床は抜けるのか」、ある意味これは読書家といいますか蔵書家にとって大問題であるのですが、一般の人にとっては「アホか」のひとことで済んでしまう話かもしれません。
もし心当たりのある人は、ぜひご一読を。
表紙のデザインもシンプルですが実にいい。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『に』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする