2020年05月17日

「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~」三上延

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いよいよ本作が最終巻となりました。
あらすじはあまり細かく説明すると長くややこしくなりますのでかいつまんでいいますと、今回登場する本はシェイクスピアです。
「ファースト・フォリオ」というもので、これはシェイクスピアの戯曲をまとめて出版した最初の作品集だとのこと。
現存が確認されているのは二百数十部で、その価格は過去にサザビーズのオークションで6億円で落札されたこともあるとか。
吉原という一癖ある骨董屋が3冊の表紙の色違いのファースト・フォリオを所持しており、この中の一冊が本物だといいます。
それを古書市の競売に出品し、栞子と母親の智恵子の目利きを試そうというのです。
栞子と智恵子は本物を見抜くことができるのか。
失敗すれば大恥をかくどころか経済的にとんでもない打撃を受けることになります。
他の古書店主が息を詰めて見守る中、競売が始まります・・・・。
この栞子と智恵子の競り合いが今回のクライマックスで、なかなかの緊迫感。
読んでいてヒヤヒヤしました。
その行方はともかくとしまして。
7巻のストーリーがようやく終結したわけですが、でもなんといいますか、そのわりにはあまり万感の思いがないといいますか。(笑)
まあ五浦と栞子の関係は落ち着くべきところに落ち着いてめでたしめでたしですし、ビブリア古書堂の経営もまずは安泰で妹の文香の進学も問題なく。
栞子と母親智恵子の関係もやや氷解して一歩前進かな、とは思うのですが。
でも作者はあとがきで「大輔と栞子の物語には一応の結末をつけたつもり」と書いておられますが、「本編として完結するというのは間違いなんですよ」と。
どないやねん。(笑)
「今後スピンオフという形でまだまだ続きます」とのこと。
いや、こういうのってあまりダラダラ番外編で続けられてもね。
本編でしっかりと完結させた上でのスピンオフじゃないでしょうか。
続編はもちろん読みますけども。(笑)
シリーズ後半は結構マニアックでややこしい内容になってきてましたので、スピンオフではもっと肩の力の抜けたエピソードを読みたいです。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする