2020年06月10日

「耽美なわしら2」森奈津子

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以前に読んだ「耽美なわしら1」の続編・・・・というよりも元々は上下巻なんですよね。
なので間を開けずに続けて読んだほうがよかったかな、と。
当然感想は「耽美なわしら1」と変わらないです。
内容的にも場所的にも非常に狭苦しい。
それはゲイやレズがどうということではなく、話の展開が。
舞台がほとんど志木のマンションだったり、決まった登場人物の中だけであーだこーだやっているだけで。
話に広がりがない。
なのでやはりオタク感が増すんですね。
でもそれがこの作品の味わいでもあります。
表紙のイラストですが、中央で仁王立ちしているのがおそらく主人公の矢野俊彦でしょう。
でもこれ違うでしょう、イメージが。(笑)
作品の中では身長192センチ、鎧のような筋肉に覆われ、見た目は超兄貴という設定です。
これ全然違うじゃないですか。
長身茶髪のイケメンです。
マッチョ感もないし。
やはりゲイで超兄貴となりますと角刈りでしょう。(笑)
いや、それはホモなのか?
その辺よくわかりませんが。
さすがにそれでは露骨すぎるのでこういう絵になったんでしょうけど。
私の中ではこれは違いますねぇ。
それにこのルックスと俊彦のキャラは合いませんから。
迷彩柄のTシャツからはちきれんばかりの筋肉を誇示し、顔も大仏のように不愛想で。
頭はもちろん角刈りです。
しかしシャイ。
そんなイメージで描いてほしかった。
さすがにそりゃ無理か。(笑)
ラベル:小説
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2020年06月08日

「世界ぶらり安うま紀行 もっとも安い食べ物が、もっともうまい」西川治

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著者は写真家です。
と同時に料理研究家という顔もお持ちです。
この本では世界中を巡り歩き、いろんな現地の食を紹介しておられます。
タイトルからわかるように、安くてうまい料理を求めておられるわけです。
そうですね、高級な料理もいいでしょうが、やはり地元の人たちが普段食べているようなのが私も興味あります。
昔からその土地で食べられてきた料理というのは地元でとれる素材でしょうし、食べ飽きない料理でしょう。
こういうのを食べてこそ、その国に溶け込めるような気がします。
いやしかし、あちこちよく行かれてますねぇ。
まさに世界各国という感じです。
写真がすべてカラーであればよかった。
やはり料理の写真は白黒では味気ない。(笑)
ラベル:グルメ本
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2020年06月06日

「わが愛しの芸人たち」吉川潮

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演芸評論家の著者がいろんなところに書いた文章をまとめた一冊です。
新聞、雑誌だけでなく、落語会のプログラム、ビデオやCDの解説なども収録しているとのこと。
なので統一感というかまとまりはありませんが、そんなのは大したことではありません。
さて、紹介されているのはやはり東京の芸人が多いですね。
大阪人の私としましては上方の芸人が少ないのはちょっと寂しい。
これはもう著者が東京を拠点にして活動しておられたということでしょうがないのですが。
それでも桂あやめという女性落語家を取り上げておられますし、横山やすしなんていう誰もが知る漫才師についても書いておられます。
あとなぜか(失礼)チャーリー浜。
できれば笑福亭松鶴や桂米朝、桂枝雀らについて著者の手によりじっくり書かれたのも(あるかないか知りませんが)読みたかった。
さて、登場する人物で「ん?」と思ったのがショパン猪狩という芸人さん。
東京ではどうなのかわかりませんが、関西でこの名前を知っている人はほとんどいないのでは?
じゃあ東京コミックショウといえばどうでしょう。
若い人はともかく、ある程度以上の年齢の人なら「あ、聞いたことある」となるのでは。
ではもひとつ突っ込んで「レッドスネーク、カモン」とか言いながら、3つの壺から色違いの蛇を出す人といえばどうでしょう。
「知ってる!」となるんじゃないかと思います。
あの芸人さん、ショパン猪狩さんとおっしゃったんですね。
落語家では三遊亭圓生や古今亭志ん朝について書かれていますが、立川談志については一つの章を設けて書いておられます。
著者は談志にぞっこんだったようで。
これは著者に限らずなんですけど、談志の信者というのはむちゃくちゃ多い。
実は私はいまだ談志のよさがわからないんですよねぇ。
好みと言ってしまえばそれまでなのですが、しかしこれほど評価されている人の落語がさっぱりわからないというのも自分の感性が鈍いのかなと思ってしまったりします。
なにしろいろんな人がこの人の弟子になっているくらいですから。
ビートたけし、上岡龍太郎、高田文夫、赤塚不二夫団鬼六・・・・。
ただこれは普通の弟子入りとは違って有名人枠という上納金を払えば弟子になれるというコースだったそうですが(笑)、それでもあのうるさい上岡龍太郎なんかが弟子になるなんてのはやはり相当評価しておられたということでしょう。
著者の辛口がよく効いているのが『芸術祭』について書かれた章です。
主催している文化庁から依頼があり、審査委員を務めたとのこと。
それについての裏話を暴露しておられます。
まあ役所なんて所詮こんなもんだなという感想です。
現在人気の春風亭昇太や立川志らくについての文章もあります。
こういう人が書かれた芸人についての話。
もっともっと読みたいです。
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2020年06月04日

「どんくさいおかんがキレるみたいな。 方言が標準語になるまで」松本修

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いまや日常語として使っている言葉。
「どんくさい」、「おかん」、「キレる」、「みたいな」。
これって実はローカルだったり芸人の隠語だったそうです。
ではこれらの言葉の発祥はどこなのか。
どのようにして全国に広まったのか。
著者の研究が始まります・・・・。
この著者、以前に「全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路」という本を上梓され、「アホ」と「バカ」の境界線はどこにあるのかということを発端にその他の言葉についても全国的に調査した結果を発表しておられます。
そんな著者が今回は「どんくさい」、「おかん」、「キレる」、「みたいな」という言葉について調査しておられます。
「どんくさい」、「おかん」につきましては、私ども大阪人にとっては子供のころから馴染んでいる言葉です。
単語として存在していました。
「キレる」、「みたいな」というのは言い回しで、これは最近(といっても数十年前)からの言葉だという認識です。
ですが著者の研究によりますと、そうでもなかったようで。
いろんな文献をあたってそのルーツを探っておられます。
「みたいな」という言葉もつい最近かと思っていたのですが、実はもっと昔、俳優の渥美清なんかも頻繁に使っておられた記録があります。
もっとさかのぼると1950年代までたどり着くようです。
その他、それぞれの言葉も意外と歴史は古い。
それについての説明はここでは省略しますので興味ある人はぜひ読んでみてください。
で、このような言葉を一般に広めたのはお笑い芸人であると。
「みたいな」という言葉はとんねるず。
「おかん」に関してはダウンタウン。
やはり現在はお笑い芸人の影響というのはかなり大きいようで。
ただこういうのに単純に染まってしまう若い連中というのも、方言を壊していくようでちょっと不安な気もするのですが。
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2020年06月02日

「さようなら、ギャングたち」高橋源一郎

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作者のデビュー作です。
詩人のわたし。
そして恋人のS・B(ソングブック)。
んで、ギャングたち・・・・。
なんですか、これ。(笑)
私にはさっぱりわかりませんでした。
吉本隆明が当時「ポップ文学の最高の作品」と評したそうですが、う~ん、そもそもポップ文学とは何ぞや?
2020年の今、そんな言葉使ってる人いないですよね。
“ポップな感覚”という言葉自体、今からすれば“ナウい”と同じくらい恥ずかしい感性だと思うのですが。
まあ時代もありましょうが、作者はそんな中で評価されデビューし、いまだ作家の肩書でご活躍です。
いまや文壇の重鎮の風格さえ漂ってきました。
ポップな感性についていけない私ごときが触れる作品ではありませんでしたね。
スンマセン・・・・。(笑)
ラベル:小説
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