2020年07月12日

「セラピスト」最相葉月

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さまざまなジャンルを取材してきた著者。
今回は「心」や「精神」といった内面の世界でした。
といっても内面を覗き見ることは不可能ですので、心を病んだ患者をカウンセリングするカウンセラーや精神科医を取材しておられます。
彼らはいかにしてクライエント(患者)と関係性を築き、心を治療するのか。
河合隼雄の箱庭療法、中井久夫の絵画療法などを取材し、著者自身も実践しておられます。
5年ほどの年月をかけ取材してきて9割がた取材を終えたあたりで、著者の体に異変が起きます。
もともと精神的な病を抱えていることを自覚しておられたそうですが、原因不明の発疹や頭痛、胃痛、関節痛・・・・。
身体疾患の治療を終えた著者が最終的に訪れたのは精神科でした。
もちろん取材で精神科医やカウンセラーは何人も知っておられましたが、取材とプライベートは切り離さなくてはなりません。
紹介も何もなく町の小さなクリニックを訪れます。
下った診断は双極性障害II型。
信頼できる医師だったらしく、気分は安定し残りの取材や執筆を再開できたとか。
やはり心のことですので、医師と患者の相性というのはとても大切なようです。
これによって良くも悪くもなります。
軽度のものも含めれば精神的に病んでいる人は実に多い。
自分だって他人事ではありません。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする