2020年08月10日

「女たちよ!」伊丹十三

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「ヨーロッパ退屈日記」でエッセイストとしても鮮烈に才能を発揮した著者。
この本はエッセイ第2弾ということになります。
内容としましては前作と大きく違うわけではなく。
時代のせいもあるでしょう、まだ海外の事情について何もしらない一般の日本人を啓蒙(?)しておられます。
本物はそうじゃないんだよ、本物というのはこういうものなんだよ、と。
ただ今回はけっこう食べ物についての記述が多かったですね。
さすが食通の著者です。
このような知識やこだわりが後に映画「たんぽぽ」という名作につながるのだなぁと思いました。
で、なんでタイトルが「女たちよ!」なのかと。
これ、うるさい女性がケチつけてきそうですよね。(笑)
喧嘩売っとんのかと。
決して女性に物申すという内容ではないのですが、時代もありましてそういう内容もあるにはあります。
でもむしろ女性たちに対して目覚めよというメッセージがあります。(あるかな?)
本書で著者は偽物を否定し、本物を知れと主張しておられます。
これは前作から一貫していますね。
著者のこだわりといいますかダンディズムといいますか。
当時このようなエッセイは画期的だったようですが、先見の明はさすがだと思います。
文体にしろ内容にしろ。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする