2020年09月19日

「製鉄天使」桜庭一樹

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東海道を西へ、西へ、中国山地を越えて、さらに下ったその先、地の果てみたいな、日本の最果て・・・・鳥取県赤珠村。
そんな村の経済を支える名家の製鉄会社赤緑豆製鉄の長女が赤緑豆小豆。
バカお嬢と呼ばれています。
ヤンチャですでに中高生にも名前を知られた小学生ですが、中学に入ってボコボコにされます。
しかしふざけて乗り回していたバイクの仲間がだんだんと集まり、やがては『製鉄天使』という暴走族を立ち上げ総長に。
小豆の中国地方制覇が始まります・・・・。
これは「赤朽葉家の伝説」のスピンオフ作品です。
赤朽葉毛毬が主人公である第二章の前半部分を深く書き込んでいるといいますか。
登場人物の名前はすべて変更されていますし、表現もかなりマンガっぽくなってはいますが。
まあそれがド田舎のヤンキー女を描くのに効果を発揮しています。
で、この作品にはちょっとした仕掛けがありまして、それがエピローグ以降で明かされるわけですが、これって必要だったのかな。
私は蛇足だと思いましたし、なのでこの仕掛け自体も必要ないと思ったんですけどね。
ところで鳥取県てそんなに最果て?(笑)
そういう設定だからこそ登場人物たちにとっては中国地方制圧という目標が世界制圧ほどのレベルとして描けたんでしょうけど。
さすがに日本制圧となるとこれはもう「男一匹ガキ大将」の世界になってしまい、いくらなんでも風呂敷広げすぎになってしまいますもんね。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 17:50| Comment(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする