2020年10月13日

「雪国」川端康成

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雪国の温泉宿を訪れた無為徒食の島村。
そこで出会ったのが駒子という芸者です。
なんだかんだ不満を言いながらも島村に惹かれる駒子。
そんな駒子の気持ちをわかっていながら冷めた気持ちで距離を置こうとする島村。
二人の行く末は・・・・。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」という冒頭の文章はあまりにも有名ですね。
川端の代表作です。
う~ん、駒子がなぜ島村にそこまで惹かれるのかがわからないんですよねぇ。
それありきで話が成立しているわけで、そこに納得できない以上話に入り込めません。
島村ってそんなに魅力ある男か?
そんなことにいちいち突っ込んでたら他の小説でも同じじゃないかということになるんでしょうけど。
まあそれはそれとして、田舎の芸者の激しい情熱が経済的にも余裕がありふらりとこの土地を訪れる妻子持ちの男に向けられるわけで、男は男でそんな女の気持ちを知りつつまた自分も惹かれつつ一線を引くんですよね。
なんといいますか、自分の気持ちに正直に行動しぶつかってくる駒子に、島村はびびってるわけで。
でも島村の距離を置く冷ややかさも男として理解できます。
なので駒子の気持ちが悲しい。
これ、雪国という舞台がすべてなんじゃないかと思いました。
寒さ冷たさがカチッと作品を固めている。
「南国」という舞台とタイトルならこうは締まらなかったでしょう。(笑)
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする