2021年01月31日

1月の一冊

今月の読書はわずか7冊(上下巻含む)。
ガ~ン!
なんでこのようなことに。
今まで毎月10冊以上はずっと読み続けていたのですが。
先月から読むのに時間のかかる本を立て続けに読んでいたというのもあるんですけどね。
でもやはり最低月10冊は読みませんと。
そんな少ない中から今月の一冊を。

・「夫婦で読むセックスの本」堀口貞夫・堀口雅子
・「陽はまた昇る 映像メディアの世紀」佐藤正明
・「ちょっと幸せ 私だけ?の“小さなハッピー”探し ~たべもの編~」仙道洋平
・「鳩の撃退法(上・下)」佐藤正午
・「ミーツ・ガール」朝香式
・「窓際OL 親と上司は選べない」斎藤由香

「夫婦で読むセックスの本」、夫婦のセックスレスについての本ですが、これは未婚者にも当てはまることなのでは。
セックスに興味のない若者が増えているという説もありますが、もしかして自然の流れじゃないですかね?
「陽はまた昇る 映像メディアの世紀」、VHS vs ベータの開発とシェア争いのドキュメンタリー。
今の10代20代の人にとっては、なにそれ的な話でしょうけど。
「ちょっと幸せ 私だけ?の“小さなハッピー”探し ~たべもの編~」、タイトル通り「ちょっと幸せ」感のあるアイテムを紹介。
そうそう、あるある、と楽しめながら読める一冊です。
「鳩の撃退法(上・下)」、佐藤正午の魅力がたっぷりと詰まっていますね。
ただ私はラストの収束感に不満が残りました。
「ミーツ・ガール」、表題作(ではないのですが)の第1話から連作を拡げようとしたものの、無理があったなというのが私の印象です。
第一話の呪縛に囚われ過ぎましたね。
「窓際OL 親と上司は選べない」、窓際OLのお気楽なお仕事エッセイという体ですが、さすがに100%真に受けられませんよ。
でもどうやら本当のようで?

さて、今回は少ない中からの選定です。
「陽はまた昇る 映像メディアの世紀」、これでいきましょうか。
とてもスリリングであり、すべてのことを度外視してVHSの普及に懸けた男の生きざま。
これはすごい。
ということで今月の一冊は「陽はまた昇る 映像メディアの世紀」です。

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2021年01月28日

「窓際OL 親と上司は選べない」斎藤由香

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窓際OLシリーズ第3弾です。
しかし読んでいて思うのが本当に著者の会社(サントリー)はこのような社風なのかと。(笑)
上司のことを小心者の子ネズミ部長とか食べてばかりの胃袋部長とか、好き放題書いておられます。
もちろんご本人たちはそれを知っており、社長などは「もっと書いたれ」などと面白がっているとか。
作家の娘でエッセイストということもあり多少は大目に見てもらっているのかもしれませんが、それにしても・・・・。
ちなみに窓際で好き放題やってきたツケが回ったのか、この後広告会社に出向させられたとか。
これについては次作の「窓際OL 人事考課でガケっぷち」に書いておられます。
また楽しみに読ませていただきましょう。
ラベル:エッセイ
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2021年01月23日

「ミーツ・ガール」朝香式

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激デブ激臭の女サトミにアパートに居座られてしまったワタベ。
毎日のようにコンビニにマンガ肉を買いに行かされてます。
いわゆるパシリです。
もちろん代金はワタベ持ち。
せっかく彼女ができたのにこれでは部屋に連れ込めません。
意を決したワタベは3か月も居座ったサトミをようやく力ずくで追い出すことに成功します。
そして10年後、サトミがバーの店長としてブログに写真が載っていると大学時代の友人に教えられるワタベ。
確認してみるとたしかにそれはサトミでした。
まったく姿を変えて・・・・。
う~ん、ちょっと無理があるんじゃないですか、サトミのキャラの変化に。
いくらなんでもルックスはまだしも性格はそうは変わらんでしょう。
100歩譲って最初の「マンガ肉と僕」だけならまあいい。
このあと4編の短編があるのですが、いわゆる連作形式ですね。
R-18文学賞を受賞した40ページ弱の「マンガ肉と僕」だけでは本になりませんから、書き下ろしたんでしょうけど。
でもこれがキャラ変したサトミを柱に据えてるからずっと無理を引きずってるんですよね。
最初の「マンガ肉と僕」のサトミじゃないだろ、これ、と。
タイトルも「マンガ肉と僕」ではアレなんで「ミーツ・ガール」としたのでしょうが、全体の内容に合ってないでしょう。
とにかく最初のサトミのキャラが浮いてしまっていて、収拾不可です。
無理に連作にしなくてもよかったんじゃないでしょうか。
ラベル:小説
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2021年01月19日

「鳩の撃退法(上・下)」佐藤正午

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津田伸一は過去に直木賞を受賞したこともある小説家です。
しかし業界から干され、現在はデリヘルの送迎ドライバーをしています。
そんな津田のもとにあるきっかけで3千万円もの大金が転がり込んできます。
さっそくその中の1枚を使ったところ、何人かの手を渡ったところで偽札だったと判明。
警察だけでなく“本通り裏”の人物もその出所を追求しているようです。
その“本通り裏”というのは家族3人失踪事件やその街で起きた他のヤバイ事件にも必ず関わっているという人物で。
知らぬ間に津田は事件に巻き込まれていることに気づきます・・・・。
これ、「5」の続編なんですよね。
といっても話につながりはなく、小説家として干された津田伸一の後日談といいますか。
しかし後日談というようなのんびりした内容ではありません。
上下巻合わせて1000ページ以上の長編です。
津田は偽札を使った人物として追われ、しかも結果的に他のヤバイ事件にも関わってしまっている。
とっととトンズラすればいいものを、この男は首を突っ込んでいく。
この飄々とした津田のキャラは実に佐藤正午らしい。
まず主人公である自分が体験した事件を小説化して読者に提示しているというメタフィクション的なスタイルです。
そして現在と過去が入り混じってけっこうややこしい構成ではあります。
ですがしっかりと緻密に構成されており、巧みに伏線が張られています。
上手いなぁと思いますね。
ただ「鳩の撃退法」というタイトルにどのような結末をつけるのかなと読みながら思っていたのですが、それに対しては私はちょっと肩透かし感がありましたね。
尻すぼみ的な感を持つ人も多いんじゃないでしょうか。
この作品、第6回山田風太郎賞を受賞しています。
今まで無冠の帝王だった佐藤正午氏がようやく認められました。
選評会で筒井康隆氏が「この人を逃がすな」とコメントされたとか。
このあと「月の満ち欠け」で第157回直木賞を受賞されましたが、筒井氏のコメントが結構影響したんじゃないでしょうか。
私はそう思っています。
というか、もうとっくに受賞しておかしくないほどの作家でしたけどね。
やっと正当に評価されたのかという思いです。
まあなんにせよこの作品は相当な力作です。
あ、佐藤正午の小説に力作なんて言葉はふさわしくないか。(笑)
ラベル:小説
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2021年01月17日

「ちょっと幸せ 私だけ?の“小さなハッピー”探し ~たべもの編~」仙道洋平

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市販のお菓子を始めとして、食べ物には思わぬラッキーな出会いがあったりしますね。
例えば『コアラのマーチ』の眉毛コアラとか。
いわゆるレアアイテムです。
そんなアイテムに出会ったときのちょっとした幸せ。
この本を読んでいますと、「あるある」、「そうそう」、「へぇ、そうなんだ」など、ニンマリしたり感心したり。
大きく5章に分けておられまして、まず見た目でハッピーでは『色つきのひやむぎ』なんかを紹介しておられます。
そうそう、ピンクや緑の麺が数本混じってました。
子供のころはこの色つきを入れてくれと親にせがんだものです。
味は変わらないんですけどね。
開けてハッピーでは『チョコボール』の金のエンゼルとか。
うん、これは嬉しかったですねぇ。
学校から帰ってきたらおもちゃのカンヅメが届いていたときの喜び。
でも中身がどんなのだったかさっぱり記憶にありません。
おやくそくハッピー、これはレアアイテムではなくて定番ですね。
『キャラメルコーン』のピーナッツが嬉しかったり。
中華丼のウズラの卵なんてのも。
探してハッピーは、『タイのタイ』なんて紹介されています。
そう、鯛のあら炊きなんかを食べているとつい探してしまいます。
乱暴に探索すると割れてしまうので要注意。
なんとなくハッピーでは、ご飯のおこげとか。
嬉しいですね。
土鍋で炊いたご飯におこげができていると思わず顔がほころびます。
まあこんな調子でいろんな食べ物のハッピーを紹介しておられまして、とても楽しめる一冊です。
ラベル:グルメ本
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