2021年02月25日

「十兵衛両断」荒山徹

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柳生宗矩の屋敷に二人の朝鮮人が来訪します。
ひとりは過去に使節団として来日したときに知り合った人物、孫文彧です。
もうひとりは訳官の柳三巌。
どのような目的で自分を訪ねてきたのか。
宗矩は孫文彧の真意を測りかねます。
子息の十兵衛に引き合わせ願いたいという孫文彧。
宗矩は十兵衛をその場に呼びます。
しかしこれが間違いの元でした。
なんと十兵衛はノッカラノウムという妖術によって魂を乗っ取られてしまうのです。
十兵衛の体に柳三巌の魂、そして柳三巌の体に十兵衛の魂。
剣の達人十兵衛の体を奪った目的は何か。
そして貧弱な体を残された十兵衛と柳生家の運命は。
そこには恐るべ陰謀が・・・・。
短編集です。
すべてに柳生が登場するので、まあ連作ではあります。
しかし荒山センセイ、やってくれますねぇ。
二人の柳生十兵衛ですか。
しかも妖術ノッカラノウム。
この「十兵衛両断」のラストははっきりとした書き方をされていません。
そのあたりちょっと不満ではありましたが、まあこういう含みのあるラストもいいかと思っていたところ。
最後に収録されている「剣法正宗遡源」にて衝撃の真実が。
どっひゃ~っ! て感じですね。(笑)
いやもう、この破壊力。
参りました。
ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする