2021年03月31日

3月の一冊

今月の読書は12冊でした。
やや少ないかなとは思いますが、10冊以上はクリアしました。

・「麺道一直線」勝谷誠彦
・「給食のおにいさん 受験」遠藤彩見
・「伯爵夫人」蓮實重彦
・「カリコリせんとや生まれけむ」会田誠
・「作家という病」校條剛
・「ラブコメ今昔」有川浩
・「居酒屋を極める」太田和彦
・「本棚」ヒヨコ舎 編
・「ごはん通」嵐山光三郎
・「達人 山を下る」室積光
・「上方芸能列伝」澤田隆治
・「食の世界にいま何がおきているか」中村靖彦

「麺道一直線」、全国の麺を食べ歩いた食エッセイ。
ひとくちに麺といいましても奥が深いですねぇ。
「給食のおにいさん 受験」、小学校の給食のおにいさんを卒業したものの、今度はお嬢様女子高で復活。
テーマが給食のおにいさんである以上、給食から離れられないんですね。(笑)
「伯爵夫人」、シュールでレトロな雰囲気の実験的な小説です。
この世界観は私は好きですね。
「カリコリせんとや生まれけむ」、人気アーティストのエッセイ。
けっこう内容にムラがあるように思いましたが。
「作家という病」、いろんな人気作家と仕事上の交流があった著者。
作家たちの貴重な素顔を知ることができます。
「ラブコメ今昔」、自衛隊を舞台にした恋愛短編集。
甘さの中にもしっかりと自衛官たちの誇りや責任感といった苦さの効いたビターな恋愛小説です。
「居酒屋を極める」、初めての土地ではどのように店を選べばいいのか、振舞えばいいのか。
居酒屋の達人が自身のノウハウを披露しておられます。
「本棚」、著述業な人たちへのインタビューと写真での本棚の紹介。
本好きにとって他人の本棚というのは実に興味あるんですよねぇ。
「ごはん通」、ごはんについて徹底的にこだわった食エッセイ。
著者の偏執ぶりが発揮されています。(笑)
「達人 山を下る」、デビュー作から意表を突いた設定で楽しませてくれた作者。
でも今回はちょっとひねりがなかったかなという印象。
「上方芸能列伝」、う~ん、この内容で上方芸能列伝というタイトルはどうなんだろうと。
もちろんこれはこれで貴重な記述ではあるのですが。
「食の世界にいま何がおきているか」、生産量にしろ品質にしろ今後かなりシビアに考えていかなければならない食問題。
ほんと将来どうなるのでしょうか。

では今月の一冊ということで。
そうですね、「ラブコメ今昔」がよかったです。
なにかと批判されたりもする自衛隊ですが、あんなに国のために仕事をしてくれているのになぜ皆その労をねぎらわないのか。
恋愛小説というベースの上に、作者はしっかりと彼らの労を主張しておられます。
それが子気味よかったです。
今月の一冊はこれで。

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2021年03月29日

「食の世界にいま何がおきているか」中村靖彦

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まさにタイトルの通り、いま食の世界で何がおきているのか。
「いま」と言いましても、この本が出版されたのは2002年ですけども。
この時点で世界の食事情はどうだったのか。
この本のメインの内容としましては、BSE問題、そして遺伝子組み換え食品ということになりましょうか。
BSE問題に関しましては海外はもちろん国内を震撼させました。
でも今は、あれ?
この日本でそんなことについて考えている人います?
BSEなんて、そんなのあったなという過去の話。
遺伝子組み換え食品につきましても、どこまで皆さん注意を払っておられるんでしょうね。
とにかく皆、自身や家族が口にするものに対してのこだわりがなさ過ぎ。
もちろん私もそうなんですけど、飽食日本の現状について当たり前だと甘えすぎていませんか?
日頃口にしている肉や野菜、加工食品など本当に安全なのか?
なんの疑いもなく摂取している人がほとんどです。
でもそれらがどのようなルートで食卓にまで上るのか。
知る必要はあるんじゃないでしょうか。
この本が出版されたのは2002年。
その後某焼肉店が生レバーで食中毒を起こし大問題になったりもしましたね。
そもそも「生食用のレバーなんて存在しない」という知識のなかった人が99%じゃなかったかと思います。
それほど当たり前にどこの焼肉屋でも生レバーはありましたから。
遺伝子組み換え食品につきましては抵抗あるものの、今後の食糧事情を考えると必要不可欠になってくるのかなと思えます。
クローン牛なんてのも。
コンスタントに高レベルの肉や乳を採取できるということで、クローンというのは有効な技術なんですよね。
で、この遺伝子云々となってきますと生理的倫理的に実にややこしくなってくるわけで。
そんな肉食べたくないと。
そりゃそうですよね、『クローン牛肉』なんて表記されていたら現時点の感覚ではちっょと手が出ませんよね。
でも今後人口の増加に食糧が追いつかない。
グルメなどと浮かれている場合ではない事情が対極にあるんですよね。
さて、どうするかなんです。
昔に戻りましょう。
私個人はまったくそう思います。
世界中のグルメなんて知る必要ないです。
地元の昔ながらの料理を、母親や祖母が作っていた料理を受け継ぎましょう。
私は母の昭和の味を再現するのに苦心しています。
地産地消ということがいわれています。
できるだけそれに従おうじゃないですか。
スローフードなんて言葉もあります。
グルメなんて浮かれてずに、腰を据えて昔ながらの地元の料理に敬意を払いましょう。
なんてことを、この本を読んで強く再確認した次第です。
ラベル:グルメ本
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2021年03月25日

「上方芸能列伝」澤田隆治

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著者は元朝日放送のプロデューサー。
「てなもんや三度笠」や「花王名人劇場」など、数々のお笑い番組を手掛けてこられました。
そんな著者が出会い、一緒に仕事をしてきた上方の芸人たちを紹介しておられます。
登場するのは、横山エンタツ・花菱アチャコ、中田ダイマル・ラケット、ミヤコ蝶々・南都雄二、都家文雄、高田浩吉、暁伸・ミスハワイ、ルーキー新一、林正之助、正司敏江・玲児、曾我廼家五郎八、横山やすし・西川きよし。
今の10代、20代の人たちからすれば、誰やねんそれと。(笑)
やすし・きよしさえ知らないんじゃないでしょうか。
章として取り上げられているのは以上の人たちですが、それらの人を語っていく中で当然いろんな芸人の名前も出てきます。
藤田まことや白木みのる。
人生幸朗・生恵幸子、藤山寛美、などなど。
当時を知る著者ならではの数々のエピソード。
貴重な記録といえるでしょう。
ただこれは著者もあとがきに書いておられるのですが、芸人の取り上げ方にまとまりがありません。
林正之助なんて芸人ではない人も入ってますしね。
タイトルは「芸人列伝」ではなく「芸能列伝」なので、それはまあいいんでしょうけど。
でもあっち行きーのこっち行きーの的な内容ですし、やはり雑な構成という印象はどうしても感じますね。
著者のとにかくこの人は語りたいという思い入れもあったのでしょうけど。
それでもこれらの芸人たちを間近で見てきた著者の体験談というのは大変に貴重です。
現在、エンタツ・アチャコの芸を現役で見、一緒に仕事をし、エピソードを語れる人がどれだけいるというのか。
願わくば上方芸能について時系列に沿った著者のプロデューサーとしての集大成を読みたいと思います。
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2021年03月23日

「達人 山を下る」室積光

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東京を離れて42年間、岡山の賢人岳で修行を兼ねた生活をしてきた山本俊之80歳。
昇月流柔術の達人です。
孫娘の安奈が誘拐されたということで、何もかも変わった東京に出てきます。
安奈の妹で引きこもりの寛奈、新聞記者の高橋とともに救出のため動き出します。
まずは渋谷のチーマー、そして暴力団、やがて宗教団体に行きつくのですが・・・・。
オウム真理教の事件をモチーフにした内容です。
ですが内容はユーモラス。
誘拐された安奈の父は弁護士。
『神の真理』という宗教団体の被害にあった人や家族を脱退させようとしている人たちの依頼を引き受けています。
で、目障りなそんな弁護士の娘を教団が誘拐して、手を引けというわけですね。
う~ん、ちょっとシンプル過ぎますね、話が。
教団だけに終わらずその先に政治家も絡ませて話を膨らませてはいるのですが。
古武道の達人が活躍するのが読ませどころではあるのですが、それだけの話ですね。
寛奈の一人称というのも読んでいてウザかった。
ラベル:小説
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2021年03月21日

「ごはん通」嵐山光三郎

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ごはん、まあ米ですね、に特化したエッセイ集です。
エッセイというよりは研究書か?
コメの歴史や、どのような米がうまいか、から始まり、米のとぎ方炊き方の解説があります。
そしておむすび。
著者に言わせると「おにぎり」ではなく「おむすび」が正解なんだとか。
私は「おにぎり」という言葉のほうが馴染みありますけども。
で、粥と雑炊についての検証やいろんな種類の紹介があります。
すしについてももちろん章を割いておられます。
これもやはり歴史を追っていろんなすしの紹介。
次はどんぶりです。
これもまた日本人が大好きな定番ですね。
そして味付けご飯へと話は進みます。
炊きこみごはん、まぜごはん。
ピラフやパエリャも紹介。
そして茶漬け。
魯山人のレシピ12品とと自身のレシピ12品の対決など。
最後はチャーハン、その他の料理となっています。
日本人の米消費量は右肩下がりです。
昔から日本人がどれだけ米を大事にしてきたかというのが忘れられようとしています。
私なんかは米派ですので、パンなんか食ってんなよと思いますが。
もちろんパンも食べればお腹は膨れますが、私は満足感がありません。
米食には口内調味という日本人ならではの食の楽しみ方があります。
口に含むごはんとおかずの量を調整し、口内で味を完成させるという食べ方です。
アツアツの白ごはんにイカの塩辛最高とか、甘辛のタレで仕上げたブリ照り焼きで食べる飯の旨さといったら、とかいう類ですね。
これこそが米食の醍醐味です。
ですが例えばフランス料理なんかにはこのような概念はありません。
料理(日本人にとってはおかず)を単独で味わいます。
パンも食べますが、添え物的な扱いです。
ところがごはんを主食におかずを食べる習慣の日本人がレストランでフランス料理を食べると、料理をおかずにしてしまうものですから何度もパンのおかわりをする人がいるんですね。
これ、あんまりしないほうがいいですよ。(笑)
フレンチの場合、パンは口直し程度に。
家庭でならいいですけど。
それはともかく、せっかく日本に生まれてごはんというすばらしい食材を拒否するなんてもったいない。
もっとごはんをたべましょう。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする