2006年12月04日

「枯木灘」中上健次

芥川賞を受賞した「岬」の続編、秋幸3部作ともいわれるシリーズの2番目にあたる作品です。
中上健次の最高傑作であるとか、現代文学の最高峰とか評価されていたりします。
それらの評価が妥当かどうかは私にはわかりません。
しかしそうなのかもしれないという力がこの小説にあるのは、私にもわかります。
なんと読み応えのある小説でしょうか。
作者の体の中から言葉が溢れ出ています。
ほとばしっています。
改行が少ない、いきなり時間が飛ぶ、誰の科白かわからない、など、読みづらい小説ではあります。
しかしそれがまたこの小説の、といいますか、中上健次の素晴らしい魅力だと私は思うのです。
そして方言ですね。
私は同じ関西ですので、登場人物の言葉遣いは理解できますし愛着も感じます。
枯木灘という閉鎖されたような土地でのあまりにも濃すぎる物語。
こんなのを読んでしまったら、しばらく他の小説は読めません。
このまま「地の果て 至上の時」にいってしまいましょうか。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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