2007年05月13日

「血と骨」梁石日

う〜ん、すごい小説を読んでしまいました。
どう表現すればいいのでしょう。
壮絶といえばいいのか。
主人公の金俊平の圧倒的な存在感。
まったくのフィクションではなく、作者の父親がモデルとのこと。
凄まじい人物がいたものです。
あくまで自己中心的に生き抜きます。
愛人を作りまくり、家族に暴力を振るい、家をぶち壊し、自分の意志を主張します。
それがまた半端ではない。
ヤクザさえも手に負えないほどの人物です。
無理矢理嫁にさせられた妻の凄惨な苦労。
唯一生き抜いた長男との葛藤。
そしてこれは主人公が朝鮮人でなければ成り得なかった小説です。
いや、主人公というよりも作者がです。
朝鮮には「血は母から受け継ぐ。骨は父から受け継ぐ」というような言葉があるそうです。
それを前提にこの小説を読むと、タイトルの「血と骨」にはなんと生々しく重みのあることか。
私には深く分析することはできませんが、とにかく圧倒的な力を感じる小説でした。
しばらくふぬけになりそうです。(笑)

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック