2007年07月09日

「夏の約束」藤野千夜

なんともとぼけた作風ですね。
文体もそうですし、だからキャラクターもそう。
主人公はゲイで、その恋人、そして彼らを取り巻く人たちの日常生活を描いています。
「夏の約束」というのはキャンプのこと。
結局その夏は実現しないのですが。
私は表題作よりもむしろもう一つの「主婦と交番」という作品のほうが楽しめました。
「交番にはどうして女の人はいないの?」という小学2年生の娘の言葉がきっかけで、交番に興味を持ち始める主人公の主婦。
毎日自転車であちこちの交番をパトロールするまでに至ります。
ついには警視庁に見学まで出かけます。
主婦と交番という組み合わせがなんとなく面白い。
どこかとぼけた文体もその設定をよく活かしていると思いました。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ふ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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