2007年10月04日

「雪舞い」芝木好子

地唄舞に打ち込んでいる、料亭で若女将をしている主人公の有紀。
そして日本画家の香屋雅伸との運命的な恋愛が描かれています。
鎌倉という風情を感じさせる土地が情緒を盛り上げます。
筆者の地唄や着物、日本画や焼物、お茶などの知識と見識が、物語をしっかりと固めているのではないでしょうか。
有紀と香屋との心のすれ違い。
香屋の妻の激しい敵対心。
命をかけて仕事に打ち込む男と、それを怨みながら舞う女の壮絶さ。
読んでいて引き込まれずにはいられません。
読後は香屋が亡くなる前後を何度も読み返しました。
実に読み応えのあるいい小説でした。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 20:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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