2008年10月29日

「讃歌」中上健次

主人公は路地から東京に出てきた高級ジゴロのイーヴ。

自らを「性のサイボーグ」と言い聞かせ、白豚や黒豚を相手に体を売ります。

息が詰まるほどひたすら白豚や黒豚相手のやりとりの描写が続きます。

しかし単なる性風俗の小説ではもちろんありません。

「日輪の翼」で失踪したオバたちを探すために東京でジゴロとなったイーヴ。

イーヴを愛し、ジゴロのマネージメントをするチョン子。

ヤクザのイヤさん。

女性向け風俗店のボーイのアキラ。

これらの登場人物たちが濃い物語を作り上げています。

そしてやっとのことでオバたちを見つけ、念願のトレーラーを購入するイーヴ。

一緒に路地から出てきたターと帰郷しようとしますが、オバたちやターはもう帰る場所はないといいます。

そしてオバたちの再びの失踪。

このあとイーヴやチョン子、そしてオバたちはどうなるのでしょう。

しかしこの続きを書くことなく中上健次は他界しました。

残念ながらもうこの物語の先を読むことはできません。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 20:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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