2009年01月06日

「瀬戸内殺人海流」西村寿行

Cimg0023

西村寿行の長編デビュー作です。

これが出版される4年前に短編の「犬鷲」(「咆哮は消えた」に収録)でデビューしておられます。

動物小説でデビューされた氏ですが、しばらくはミステリーを書かれていたようで、このあとに冒険小説だとかハードロマンだとかいわれたジャンルを開拓していかれたのですね。

氏の作品といえば容赦のない暴力、性的陵辱が特徴です。

しかしまだこの初期の作品は比較的文体も穏やかで、そういうハードな描写はありません。

アリバイを解いて真犯人を追及していくという部分が主体となっています。

一個人が見えない敵に復習のため立ち向かっていくというスタイルはすでにこの作品で確立されています。

この作品においてはそう大きな敵というほどでもなく、刑事の助けも借りたりはしているのですが。

のちの作品では国家の機密機関に立ち向かっていったりもするのです。(笑)

現代社会に警鐘を鳴らしたような作品も多く、亡くなるまでの作品を見渡せば、氏の多彩な才能が伺えますね。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 『に』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック