2009年02月22日

「最後の伝令」筒井康隆

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短編集です。

やはり夢を題材にしたのかなと思える作品が多いですね。

そして死を扱った作品が多かったです。

それは「近づいてくる時計」という作品でも登場人物にこのような科白を言わせています。

「二十年前と違って、今のあんたは『死』にこだわっているからさ。最近あんたの親しい人が次つぎに死んだ。父親はじめ弟、同年代の作家、漫画家、音楽家。だから最近あんたは『死』をテーマにした短編小説ばかり書いている。」

これが書かれたのはもう二十年近く前。

現在筒井氏は七十四歳。

五十歳過ぎですでに死を意識した小説を書いておられたということですね。

しかしありがたいことにいまだ氏は健在です。

断筆宣言解除後も「エンガッツィオ司令塔」のようなすさまじい作品集を出しておられますし、シュールな純文学も書いておられます。

ますます楽しませていただきたいものです。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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