2009年05月23日

「魚味礼讃」関谷文吉

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浅草の「紀文寿司」という店のご主人が書かれた本です。

いろいろな魚の旬や、本来その魚の持つ香りや味わいについて語っておられます。

魚も外国産が多く入ってきているようで、値段は安いですが味はやはり国産にはかなわないようで。

干物などびっくりするエピソードが紹介されています。

著者の友人が伊豆へ旅行したときのこと。

海岸沿いにイカが干されています。

その風景にカメラのシャッターを切ったのですが、タクシーの運転手曰く海岸沿いに干されたイカはなんとイカの形に切られたビニールであると。

産地で取れたイカはすべて築地に出荷してしまい、地元の物産店に並んでいる干物用のイカはどこでいつ取れたかわからない代物だそうです。

せめてカッコだけでもと海岸沿いにビニールのイミテーションを吊り、それで観光客を釣り、物産店で素性の知れないイカを売っているとは・・・・。

越前ガニやブリなどは別として、一流のものはやはりすべて築地に集まるとのこと。

それが経済の流れとはいえ、なんだか情けない話ではあります。

それはともかく、著者の魚に対する思い入れが伝わる本です。

ただ理論整然としたちょっとナルシズムな文章に、やや高飛車な印象を感じないでもありませんが。(笑)

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 『せ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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