2009年09月12日

「声」柳美里

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「命」四部作第四幕。

いよいよシリーズ最終作です。

ついに東由多加氏が息を引き取りました。

病院のベッドで目を見開いたまま・・・・。

柳氏にとっていかに東氏の存在が大きかったか。

そしてそれは東氏にとっても同じだったんですね。

まさに運命的な出会いだったように思えます。

男と女としてはもちろんのこと、演出家と作家として、氏と弟子としても。

ここまでお互いを必要とした付き合いがあるのかと・・・・。

まったく壮絶な物語です。

今までの三作とは違い、構成がかなりブレていますね。

精神状態を表現するため意図しているというのもあるでしょうし、やはりその時のことを思い出すと平静ではいられないというのもあったでしょう。

東氏との回想シーンがかなり入っています。

そして本人の呆然とした言動。

告別式のシーンは脚本形式となっています。

このあたりはやはり作家としての計算だと思いますが。

そして最後のほうは日記形式。

柳氏は東氏の「声」を聞くことはできたのでしょうか・・。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ゆ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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