2009年10月29日

「恋情」勝目梓

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勝目梓。

昔はちょくちょく読んでいたのですが、最近はご無沙汰でした。

もう15年ぶりくらいになりますか。

読みましたのは「恋情」という作品です。

自伝的小説とのこと。

70歳になる老人が現在の日記と10代の回想録を交互に書き記すという形で物語を進めていきます。

10代の頃、炭鉱で働いていた主人公。

体の関係はあったものの、プラトニックな恋愛に身を焦がしていた日々。

70歳になる現在は40歳近く年下の愛人と逢瀬を繰り返しています。

どこか昔の恋愛を引きずりながらも現在の愛人と関係を続ける主人公。

10代の恋愛はあっけなく幕切れになり、現在の恋愛も愛人に他の男ができたようで行き詰ったようになり、妻には離婚されます。

まったく男というのはどうしようもないもので・・。(笑)

現在の愛人との関係でお得意のエロチックな描写を挿入しつつ熟年の恋愛を描き、過去の回想録では思春期の青い性と心理を描いています。

純文学的な匂いも感じさせつつ、やはり文章が上手いですね。

昔の作品に比べると枯れた味わいがあるように思えました。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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