2010年06月02日

「匂い立つ美味」勝見洋一

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50種類の料理や食材を紹介しています。

見出しはすべてカラー写真付き。

ハードボイルドな文体で上手くエピソードを絡め、それぞれの料理を紹介しておられますね。

そしてやたら臭い(くさい)という言葉が出てきます。

しかしそれは否定的な意味ではありません。

この本において臭いは褒め言葉です。

タイトルが「匂い立つ美味」というくらいですから、料理の匂いというものに対して著者は非常にこだわりを持っておられるんでしょうね。

そして気になったのが著者は何者なのかということ。

もちろん勝見洋一氏の名前は知っていましたし、メディアにもよく露出しておられます。

肩書きは美術批評家であり音楽批評家。

二十四歳の年齢にしてパリや北京の大学でそれらの講座をしていたとか。

ミシュランの調査員もしておられたそうです。

作家の桐島洋子は元の奥さんですね。

文中のエピソードを読みますと川端康成とは子供の頃の“友人”だったといいますし、パリの「ラ・セール」では画家のダリが夫婦喧嘩しながらやってきて隣のテーブルで生牡蠣を食べていたとか、サンジェルマン・デ・プレの「ブラッスリー・リップ」で作家のボーボワールがホワイト・アスパラガスを食べていたとか紹介されています。

そのような肩書きやエピソードによる謎めいた雰囲気がこれまた硬質な文体から匂い立つのです。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 04:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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