2010年09月02日

「負け犬の遠吠え」酒井順子

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負け犬とは。

未婚、子ナシ、三十代以上の女性のことだと著者は定義しておられます。

そういえばこのような女性が近頃多いですねぇ。

それこそあちこちにゴロゴロという感じです。

もちろん著者もまさしくその条件に当てはまるわけでして、それを自虐的に書いておられるのですね。

そんな女性たちを負け犬と呼ぶべきかどうかはともかくとしまして、たしかにそんな条件に当てはまる女性は怖い。(笑)

気持ちは若い女性のまま、しかしオバハンの厚顔さを持ち合わせておられますから。

でもそれはそれでいいではないですか。

これも時代です。

こんな時代に合った女性たちなんですから。

そこに上手く目を付けてネタにした著者のしたたかさよ。

ムキになって食いついた人たちもいれば、面白がって負け犬を自認する人もいました。

これだけ掻き回して話題になれば、著者にしてみたら「してやったり」ではないでしょうか。

必死に批判し反論した人たちなんかは、まさしくイタイところを突かれた裏返しではないかと思えてしまいます。

著者自身は負け犬を自認するものの、余裕を感じさせます。

東大卒の人が「人間、学歴じゃないよ」と言ってのけるような。

自分は負け犬だと定義しつつ、実は勝ち犬を非常に冷めた視線で見ている。

いちばんの負け犬は既婚だの男女だのを問わず、この本を読んで頭に血が昇りペースを乱されたりはしゃぎまくったりした人たちだと思うのですが、どうでしょうか。(笑)

ラベル:エッセイ
posted by たろちゃん at 20:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「・・著者自身は負け犬を自認するものの、余裕を感じさせます。
東大卒の人が「人間、学歴じゃないよ」と言ってのけるような。
自分は負け犬だと定義しつつ、実は勝ち犬を非常に冷めた視線で見ている。」
・・との御感想。本質(著作の共通のスタイルですが)をズバリ言い当てられて、見事と言うほかありません。
Posted by 鹿の子 at 2010年09月21日 20:30
鹿の子さん、コメントありがとうございます。
酒井順子さんは現代の風俗を鋭く面白く表現し、読ませてくださいますね。
それにはやはり輪の外から眺めるような客観的な眼が必要かと思います。
しかし小難しい理屈などこねず、しっかりとエンターテイメントな読み物として提示してくださるので楽しいですね。
Posted by たろちゃん at 2010年09月24日 17:22
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