2010年11月21日

「ミクニの奇跡」松木直也

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フレンチシェフ三國清三氏の物語です。

北海道の港町に生まれ、15歳で料理の世界に入ってからの軌跡が書かれています。

フランスでは三ツ星レストランで働きながらも住む所がなく、野宿していたこともあったとか。

「僕は、勉強に来たわけではなく仕事をしに来たので、フランス人と同じ使い方をして欲しいし、給料も彼らと同じようにもらいたいです」と主張。

そんな調子で数々の一流レストランを渡り歩きます。

その経歴がすごい。

「オテル・ドゥ・ヴィル」(ジラルデ)、「トロワグロ」、「ムーラン・ドゥ・ムージャン」、「オーベルジュ・ドゥ・リル」、「ロアジス」、「アラン・シャペル」。

そして帰国し、「ビストロ・サカナザ」を経ていよいよ「オテル・ドゥ・ミクニ」の開店です。

バブルやグルメブームに乗ってどんどん店を拡げていきます。

国内にとどまらずその活躍は海外にも。

ニューヨークや香港、バンコク、モナコ、バリでフェアを行い大成功。

名実共に日本を代表するフレンチシェフとなります。

そして今も語り草になっている95年の「VINEXPO」のエピソードも紹介されています。

フランスのサンテミリオンで開かれる国際ワイン見本市。

この大晩餐会の料理を作ることになった三國氏。

ところが料理を運んだトラックの荷台でそれらはめちゃくちゃになっていました。

晩餐会の開始まで3時間を切っています。

青ざめる三國氏。

しかしすぐにスタッフに指示が飛びます。

とにかく使えるものは使い、片っ端から仕出し屋にあるものを持ってこさせ、なんとかかんとか晩餐会を無事に成功させたのでした。

もちろんそのような成功話ばかりではなく、食中毒という飲食店においてあってはならない事件にも触れられています。

なかなか波乱万丈な内容で楽しめました。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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