2011年05月25日

「剣客商売 白い鬼」池波正太郎

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シリーズ第5弾です。

表題作「白い鬼」は、秋山小兵衛の若き頃の弟子竜野庄蔵が切り殺されるという事件です。

殺した相手は金子伊太郎というわけありの剣客。

腕が立ちます。

そして伊太郎は女の陰所と乳房を抉って殺すという異常な顔も持っているのです。

小兵衛は庄蔵の仇を討つため、伊太郎の行方を追います・・・・。

このシリーズ、ちょくちょくとこういう異様な敵が出てきますね。

第2弾の「妖怪・小雨坊」、第4弾「天魔」の笹目千代太郎など。

小兵衛や息子の大治郎がどのようにそんな敵と立ち向かうのか。

読ませどころです。

そして他にもいろいろと読ませどころがある中で、シリーズのひとつの芯となっているのが大治郎と佐々木三冬の関係でしょう。

今回では「三冬の縁談」にてそれをしっかりと楽しむことができます。

またもや三冬に縁談話が持ち込まれます。

試合をして三冬が勝つことができなければその相手と結婚しなければなりません。

三冬は自信満々ですが、相手を知る大治郎は三冬に勝ち目がないことがわかります。

このままでは三冬が他所の男のものになってしまうと気が気ではない大治郎。

どうしたものかと小兵衛に相談し、大治郎の三冬に対する想いが明らかになります。

一方の三冬も「大治郎どの」から「大治郎さま」と呼び方に変化があり、なにかにつけて大治郎を意識するようになっているのです。

さて二人の関係はどのように・・・・。

いいですねぇ、このシリーズ。

剣客ものとしての内容はもちろん、人情、恋愛、食べ物、季節感、当時の風俗など、いろんな魅力が凝縮されています。

ずっとこの世界に浸っていたい気分になるんですよね。

すでにシリーズ全巻揃えていますが、続けざまには読まずぼちぼちと楽しんでいきたいと思います。

ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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