2011年06月05日

「インシテミル」米澤穂信

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時給112,000円がもらえるという求人誌やインターネットの募集広告を見て、応募してきて選ばれた十二人の人たち。

男性も女性もいます。

彼らが連れていかれたのは「暗鬼館」という地下の施設でした。

ここで二十四時間監視され、一週間を過ごすというものです。

しかしただ過ごせばいいというわけではなく、殺し合いを示唆するような条件が添えられていました。

集まった連中もだからといって殺し合いを始めるような非常識ではありません。

おとなしく一週間を乗り切ろうとなります。

しかしメンバーの一人が何者かに殺されたことにより、疑心暗鬼が一気に拡がりはじめます。

犯人は誰なのか、次は自分が殺されるのではないのか。

閉鎖された密室のような状況で次々と人が死んでいく。

疑心暗鬼はつのっていきます・・・・。

もちろん思い浮かべるのはアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」ですよね。

その作品へのオマージュでもあるのでしょうか。

それぞれ一人ひとりに人を殺すための道具が与えられるのですが、それも過去のミステリーにちなんだメモが添えられています。

ミステリー好きにとってはそれなりに楽しめる作品なのかもしれません。

それぞれの人物が死んでいく理由についてはちょっとこじつけがましい気もしますが。

ラストもやや中途半端に感じました。

ちなみにタイトルの「インシテミル」というのは「inしてみる」だと思っていたのですが、「淫してみる」だったのですね。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 『よ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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