2011年07月07日

「夜の朝顔」豊島ミホ

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連作短編集です。

主人公のセンリは田舎に住む小学生。

物語は一年生から始まり、最後は六年生です。

一冊が主人公の六年間の小学校生活という構成になっています。

夏休みに大好きないとこのお兄ちゃんが遊びにきたり、クラスにいじめられっこがいたり。

仲間の輪からはずれてしまったり、男の子に恋したり。

そんな誰もが経験するような内容が描かれています。

時代は昭和のような昔というわけではないのですが、ノスタルジックな雰囲気が漂うのは舞台が田舎のせいでしょうか。

誰もが体験する普遍的な話のせいでもあるでしょうね。

都会的なせせこましさがないのがいい。

気になりましたのが一人称で書かれているということ。

子供を主人公にした小説を一人称で書くというのはどうしても無理があると思うのです。

話の中の言動は小学生のそれだとしても、地の文が大人(作者)の目線であり語りなんですね。

そんな言い回しを小学生がするわけないだろ、というのが頻繁に出てきます。

というよりはほとんどそうです。

かといって実際の小学生レベルの文章力や思考レベルで書くと読むに耐える小説にはならないわけですが。

なので子供向けの作品は別として、子供を主人公にした小説は一人称で書くべきではない、というのが私の持論です。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 『と』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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