日本において四川料理の父とも呼ばれる故・陳建民。
料理の鉄人として有名な陳建一氏の父上ですね。
そんな建民氏の料理人人生が書かれています。
タイトルどおりまさに中国のあちこちをさすらい、やがて日本にやってこられます。
やはり料理人としての資質だけではなく、経営者としても、そしてカリスマ性も持ち合わせた人だったのでしょう。
いろんな人たちからかわいがられ支持されます。
テレビの料理番組にも出演し、独特のキャラで人気者に。
それまで誰も知らなかった麻婆豆腐という料理を日本人に合うようにアレンジし、今や知らない人がいないほどに広めたのは建民氏です。
その他エビチリや坦々麺なども。
この本を読んでいますと驕ったところが全然ない人なんですね。
今の自分があるのも神様のおかげ、妻のおかげ、世話になったいろんな人たちのおかげ、みんなのおかげだと、毎日感謝の気持ちを忘れずに鍋を振っていらっしゃたそうです。
そんな氏が日本の料理界に残した功績は非常に大きいと思います。
ラベル:グルメ本