2011年12月25日

「パリ、女ひとりシェフ修行」塚本有紀

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料理とお菓子を本格的に学ぶため、会社勤めを辞めて女ひとりフランスはパリへ留学。

ル・コルドン・ブルーに入学です。

そこでの著者の悪戦苦闘ぶりが面白く書かれています。

フランスで暮らし始めてのカルチャーショック。

学校ではいろんな国の留学生との出会い、そして厳しくも憎めない魅力の学校のシェフたち。

そんな中での自分自身の成長や一歩一歩夢に近づいていく様が、実に生き生きと描写されています。

まさに普通の若い女性が右往左往する姿が実に滑稽で健気で、一生懸命で。

スターシェフの自伝的エッセイは何冊も読んできましたが、どうもご大層な経験披露と上から目線的な内容が多いんです。

こんな苦労をしてきたんだ、そして今はここまで上り詰めたんだ。

まだ日本人が普通に海外旅行なんてできなかったような時代にフランスに渡り修行した人たちの場合、どうしてもそのようになってしまうのかもしれませんが。

それらの人たちの時代に比べますと、この著者の時代背景はまったく違います。

もちろん苦労はおありだったでしょうが、先人たちのようなシビアな時代ではありません。

しかし全体に感じられる明るい雰囲気は決して時代だけのせいではなく、著者のキャラクターからくるものも大きいと思います。

天真爛漫といいますか。

どこそこの店で修行したというエピソードはいろんな料理人の著作で読んできましたが、あちらの料理学校に留学しアシスタントまでしての経験話は初めてです。

そんな視点も目新しく楽しく読めました。

料理やお菓子を学ぶために海外に留学したい、そんな思いをお持ちの方にはぜひご一読をお薦めいたします。

ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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