2012年05月20日

「クラッシュ」楡周平

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航空機はもう完全にコンピュータによるハイテクの世界。

すべてといっていいほどコンピュータに制御されています。

そんな最新鋭の航空機のプログラムにウィルスが仕込まれ、操縦不能に。

犯人の犯行声明HPにはアクセスが殺到。

しかしそのHPにもウィルスが仕掛けられていたのです。

航空機はどうなるのか、そして世界に蔓延して経済を麻痺させていくウィルスをどう駆除するのか・・・・。

「Cの福音」「クーデター」「猛禽の宴」に続くシリーズ第4弾。

シリーズといいましても第2弾の主人公である川瀬雅彦が出てくるというだけで話の繋がりはありませんが。

今回はコンピュータ社会を痛烈に風刺したサイバーテロ小説です。

スタートからいかにも綿密な取材と資料を駆使したことが感じられる緻密な描写。

楡周平の作風ですね。

そしてぐいぐいと読ませていきます。

700ページ弱を弛ませることなく緊迫感を保ちながら引っ張る展開は圧巻。

ただしコンピュータやらインターネットやらを題材にしているので、今からすればちょっとどうかなという部分もありますが。

「お試しホームページ」なんて苦笑してしまいます。

しかし1級のエンターテイメントではあります。

これまでのシリーズの中ではいちばんの出来ではないでしょうか。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 『に』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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