SFとレズビアンを融合させたエロくて笑える短編集です。
表題作は謎のウィルスで人類が滅亡した世界で、ただひとり生き残った少女の話。
しかしまあフタを開けてみればこれがとんでもない内容で。(笑)
日本SF大賞の候補作だったそうですが、なんでこんなのが・・・・。
私はそれよりも他の作品のほうが面白かった。
「エロチカ79」が笑えましたね。
『後生だから』という言葉に反応して必ず出てくるサドの女子高生生徒会長が馬鹿馬鹿しくてたまりません。
そして「悶絶! バナナワニ園!」がなかなかエロい。
男勝りな女性私立探偵が女性たちの手により辱めを受けます。
「テーブル物語」は中国や中近東を思わせる舞台でちょっと幻想的な雰囲気もあります。
正直言いましてどれも小説としての出来は散々ですが、それをじゅうぶん補う勢いがあります。
不勉強なことにたまたま本屋でこの本を手に取るまで、この作家を知りませんでした。
読み終えましてすぐに他の作品も購入した次第です。
ラベル:小説