2012年10月24日

「三等重役」源氏鶏太

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某地方都市では一流企業と認知されている南海産業株式会社。

戦後、社長をはじめ重役がすべてパージ(追放)になったので、総務部長をしていた桑原さんが一躍社長に就任したのです。

そんな桑原さんを主人公に、老獪な浦島太郎課長を補佐として、さまざまな問題を解決していきます・・・・。

ユーモア小説です。

まだのどかな時代でもありますし、それぞれのキャラクターものほほんとして面白い。

昭和26年に週刊誌に連載された作品とのこと。

しかし時代背景はともかくとしまして、まったく古臭さを感じさせません。

細かい文字で600ページほどありますが、軽妙な文体ですいすいと読めました。

1話読みきり形式になっていることも読みやすかったですね。

ミステリー流行の昨今、やたら殺人事件を扱った小説が売れていますが、そんなに人が殺される小説が面白いのかなと思ってしまいます。

特にトリックがどうのこうのなんて、殺人がまるでゲームのよう。

そういうジャンルもそれはそれでありだと思いますが、でもそんなのばっかり読んでいる人って・・・・。

殺人などいっさい出てこないこのようなほのぼのとした小説、こういう作品がもっと読まれればいいのにと思います。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 『け』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
最近の人気作は殆どミステリーだというのは私も感じていました。
全く読まないわけではないですが、気軽に人を殺す小説の面白さというのがイマイチ分からないのは同じです。
好みは人それぞれといいますが、私的には娯楽的読書というより、充実した読書体験がしたいものです。
Posted by ゆき at 2012年10月25日 15:45
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