2013年06月25日

「ブラック・ティー」山本文緒

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10編の物語が収められています。

どれもちょっとした『罪』について書かれています。

表題作は電車内に忘れられたバッグの置き引きで生計を立てている女性が主人公。

後ろに立っていた女性がブラック・ティーという高価なバラの花束を網棚に置いて電車を降ります。

どうやら忘れ物ではなくわざと置いていったようなのです。

そのまま山手線を2周して、どうしてだろうと思いながら花束を手に駅の階段を降りていると後ろから声をかけられます。

持ち主だった女性にそのバラをプレゼントした男性でした。

主人公の取った言動は・・・・。

第二話の「百年の恋」などはこの作品のテーマがはっきりわかるようなお話ですね。

立ちションをしたりAVビデオを所持していたりする彼氏を責める同棲している彼女。

やたら彼氏のルール違反をヤリ玉に挙げ、部屋を出て行けとまで言うのですが・・・・。

第三話の「寿」など自分を棚上げした女性の嫉妬や本音がストレートに描かれていて、ベタですが面白かった。

それぞれ短い話で淡々としていますので大きなインパクトはありませんが、誰しも心当たりのあるような所をチクリと刺してくるような短編集です。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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