セックスレスという言葉を最近よく聞きます。
言葉通り夫婦間にセックスがない状態です。
お互いしたくなければそれでいいのですが、しかし妻がしたいのに夫がしてくれないというのが非常に多いらしい。
もちろんその逆もあるでしょうけど。
この本は女性の立場からじゃあどうするんだという話です。
男性の場合は昔から性風俗などがあります。
しかし女性の場合はそういうのはなかなか・・・・。
じゃあボランティアで『性の奉仕隊』を立ち上げ、セックスレスな妻たちを救ってあげようじゃないかと『せい』というセックス相談所を立ち上げたのがキム・ミョンガン。
多数の著書もあり、名前を目にしたことがある人も多いと思います。
そんなシステムを利用する女性たちはどのような思いを持っているのか。
そして『性の奉仕隊』に登録しているボランティアの男性とはどのような人たちなのか。
『ニューズウィーク日本版』記者の著者が斬り込みます。
女性の場合、セックスレスというのは決して肉体的な渇望だけではないんですね。
精神的な渇望もあるのです。
鬱や不眠を引き起こしたりもするとか。
だからといってこのシステムでセックスの相手を見つければそれで問題は解決するのでしょうか。
既婚者ですから他の男性とそういう行為に及ぶのは不倫です。
男性からすればタダで人妻とセックスできる都合のいいシステムという見方もあります。
(実際はそんな単純なものではないようですが)
賛否両論。
ただこの組織は実在し、それを利用する女性がおり、ボランティアとして登録している男性がいるのです。
そんな人たちにインタビューしておられます。
考えさせられる一冊ですね。
ラベル:ノンフィクション