2014年02月09日

「体の贈り物」レベッカ・ブラウン

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連作短編集。

主人公はエイズ患者を世話するホームケア・ワーカーです。

いろんな患者と出会うわけですが、彼らには確実に目の前に死があります。

そんな彼らの言動をひとつひとつしっかりと受けとめながら主人公は接していきます。

作者はそのような設定を決して大げさに描いたりはしません。

むしろ淡々と言っていいような抑えた文章で綴っておられます。

例えば“不治の病にかかった彼女を支える彼氏”みたいな設定でお涙頂戴の長編小説があったりもします。

そういうのとは対極の作品集です。

各作品のタイトルにはすべて『贈り物』という言葉が付いています。

「汗の贈り物」、「充足の贈り物」、「涙の贈り物」というふうに。

しかしこれらも実にさりげなく、隠し味程度の意味だったりもします。

地味ではありますが、読んでいてじんわりと染み入ってくる作品集です。

ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 『れ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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