シリーズ第五弾。
料理人の季蔵は裏の顔を持っています。
小料理屋『塩梅屋』の二代目亭主として商いをしつつ、北町奉行の烏谷椋十郎の下で世に潜む悪を成敗しているのです・・・・。
連作短編集。
四話が収められています。
「想い筍」、「早水無月」、「鯛供養」、「旅うなぎ」。
どれも料理を絡ませた話作りです。
そしていつものことながらどの話でも人が死にます。(笑)
どうやらそれらの事件の裏には元締めがいるようなのです。
季蔵と烏谷はその元締めを裁くのですが、その正体は・・・・。
第一弾からずっと読んでいて感想を書いていますが、やはり今回も同じですね。
ひどい・・・・。
事件の動機や展開が薄っぺらく、作者の脳内で都合よくトントン拍子に進みすぎ。
例えば「旅うなぎ」で季蔵がいきなりつばめの巣を覗いたのには仰け反りました。(笑)
そりゃ作者の脳内では都合よく準備されていたのかもしれませんが。
読むほうとしては「はぁ?」です。
現在シリーズ二十二弾まで出ています。
文句を言いつつもすべて購入済みです。
ある意味この低空飛行をどこまで続けるのか楽しみなシリーズです。(笑)