主人公の明里は美容師。
失恋すると同時に仕事にも自信をなくし、傷心した気持ちで子供の頃に思い出のある寂れた商店街にひとり引っ越してきます。
祖母が営んでいた美容院です。
斜め向かいにある時計屋さんのショーウィンドウには『おもいでの時 修理します』の文字。
店主は同い年の秀司という青年です。
『おもいでの時 修理します』というのはどういうことなんだろう。
明里は秀司や近所の神社に居候している太一と近所付き合いしながらいろんな問題に関わり、だんだんとに秀司に惹かれていきます・・・・。
う~ん、面白そうな設定だなと読み始めたのですが。
タイトルにボールを投げ込もうとしているのだけど、コントロールがいまいちなのですべて微妙にはずしているような感覚です。
ファンタジーのようなエピソードも説得力が感じられず、作者の頭の中だけで自己満足しているように思えます。
セリフも誰の発言かわかりづらい。
読み終えて満足感はありませんでした。
そんな作品ですが、なんだかシリーズ化を意識しておられるようにも感じられます。
今後続編が出るんでしょうか。
テレビドラマになりそうな雰囲気がありますが、むしろ小説として読むよりもそちらのほうがいいかもしれません。
ラベル:小説