2014年04月24日

「L文学完全読本」斎藤美奈子 編・著

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L文学とはなんぞや。

作者が女性で主人公も女性で読者も女性な小説。

そしてなにより女性を元気にする文学とのことです。

L文学のLにはレディ、ラブ、リブの意味も含まれています。

というわけで「赤毛のアン」や「あしながおじさん」、「若草物語」など海外の少女小説を始祖とし、国内ではコバルト文庫がL文学の走りであるなどの分析がなされています。

作家でいえば誰なのか。

コバルトでいえば正本ノン、氷室冴子、久美沙織あたりが第一世代か。

そして新井素子の登場。

その後、唯川恵山本文緒、藤本ひとみ・・・・と続いていきます。

コバルト作家以外にもその定義は広げられ、吉本ばなな、林真理子山田詠美江國香織恩田陸・・・・などなど名前を挙げるときりがありません。

この本が出たのはもう10年以上前ですが、今からすればわざわざ「L文学」なんて定義付けてジャンル分けする意味などないですね。

斎藤美奈子氏もせっかく「L文学」なんて言葉を作ったものの定着しませんでしたし。(笑)

そんなジャンル分けなどしなくとも、いまやごく自然に受け入れられています。

当時においてもそんなことする必要あったのかなと思います。

ちょっと気負いすぎの感あり。

私も昔からコバルトは読んできましたが、特に他の小説と区別することはなかったですけどね。

他の文学作品が上でコバルトが下とかではなく、上下ではなく並列として見ていました。

純文学があればエンターテイメントもある。

その中にSFもあればミステリーもあり、エロ小説もあり、恋愛・青春小説としてコバルトもある。

そんな感じでした。

この本の前半はL文学についての系譜や分析ですが、後半は作家の紹介やブックガイドとして参考になります。

ラベル:書評・作家
posted by たろちゃん at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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