シリーズ第2弾です。
前作を読んでシリーズにするつもりかなという感想を書いたのですが、しっかりとシリーズ化されていたのですね。
知りませんでした。(笑)
寂れた商店街にある『ヘアーサロン由井』の跡に越してきた主人公の明里。
その斜め向かいにあるのが「おもいでの時 修理します」というプレートをショーウィンドウに飾ってある『飯田時計店』。
この店の店主である秀司と明里は前作で恋人の関係になりました。
そんな二人のもとにいろんな事情を抱えた人たちが訪れます・・・・。
連作短編形式で4編収録。
どれもほのぼのほんわかした読み心地ではありますが、やはり粗い印象ですね。
問題を解決するときのエピソードが幼稚といいますか。
第1章の「きみのために鐘は鳴る」のように幻想やファンタジー頼るのはやめていただきたい。
第2章の「赤いベリーの約束」ではネームプレートやら葉子さんの独り言やらお笑いです。
第3章「夢の化石」、石に時計をねぇ・・・・。
第4章「未来を開く鍵」、犬にねぇ・・・・。
2作目ですし、さすがにもうちょっと練ってよと思ってしまいます。
「思い出のとき修理します」というテーマに作者の力が及んでいないのでは。
細かいところに目くじら立てなければそこそこはいけてると思うんですけどね。
なので私のような小姑はともかく、若い女性にはロマンチックで好まれるのだろうなとは思います。
ラベル:小説