大正時代に生きた作家、藤澤清造。
主人公(作者)はその生き様に共感し、藤澤に関係するあらゆる物を収集しています。
部屋の中は藤澤関連だらけ。
墓標さえ譲渡してもらい部屋に飾ってあります。
藤澤清造全集を自腹で刊行しようとしているのですが一向に進まず。
とにかく自己中心的で、同棲している女には暴力ばかりの日々です・・・・。
読んでいて同性の私からしても腹が立ってきますね。(笑)
しかし相変わらず小物ぶりが笑えます。
トイレの便座が上がっていないとか、カレーにカツを乗せているのが気に入らないとか。
そんなことで女を怒鳴り、暴力を振るってる。
その前にいろんな原因があってのことですが。
文学としてはどうなんだろうと思いますが、独特の路線を走る私小説作家であり作品ではあります。
ラベル:小説