2015年01月11日

「限界集落株式会社」黒野伸一

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勤めていたIT企業に辞表を叩きつけ、自分で事業を起こす前に少しのんびりしようと祖父が住んでいた田舎にやってきた多岐川優。

しかしそこは限界集落といわれる過疎・高齢化の村でした。

村の人たちと馴染んでいくうちに、優は農業経営を立て直し村おこしすることを決意します。

経営のコンサルタントとしての手腕はあるものの、農業の経験はまったくありません。

そんな優の大胆な改革に村の人たちは拒否反応を示します。

はたして優は村を立て直すことができるのか・・・・。

地方の過疎、高齢化、農業離れといった社会問題を取り上げ、エンターテイメントに仕上げた作品です。

あらすじとしてはけっこうお決まりのパターンではあります。

祖父の地元とはいえ都会からやってきた優の口出しに反対する村人たち。

その中のひとりが大内美穂です。

敵意をむき出しにして優に反発する美穂ですが、やがて優の考えに賛同し、さまざまな障害を乗り越え、一緒に村を立て直していくことになります。

都会から就農研修に来た3人の若者たちや、美穂の兄の正登、そして気のいい老婆たちなどの脇役もうまく配置されています。

恋愛も盛り込まれて。

このままでは消滅するしかない寒村がだんだんと栄えていく過程は読んでいて気持ちいい。

かといってスムーズにいくわけでもなくピンチがあったりして。

ストレートに楽しめるエンターテイメント小説でした。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 03:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 『く』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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