2015年01月19日

「伊豆の踊子」川端康成

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主人公は高等学校の学生で二十歳。

天城峠で旅芸人の一行と出会います。

その中にいた十四歳の踊子に主人公は惹かれ、途中まで旅を共にします。

踊子もまた無邪気に主人公を慕うようになります・・・・。

旅芸人という職業の人たちが蔑まれていたという時代背景があるわけですが、そんな中で踊子の無垢な美しさに恋心を抱き道中を一緒にするんですね。

プラトニックな恋愛を端正な筆で描いています。

ただ読みようによっては鼻持ちならないともいえます。(笑)

主人公は高等学校の学生ですが、現在でいう東京大学です。

しかも今の学生とは値打ちが違う。

茶屋の婆さんから「旦那さま」なんて呼ばれるような立場です。

片や『物乞い旅芸人村に入るべからず』なんて村の入口に立て札されているほど低く見られている旅芸人。

主人公は宿で二階から「これで柿でもおあがりなさい」などといって階下にいる旅芸人の主人に金を投げたりしている。

稼ぎもない学生の分際で。(笑)

上から目線です。

でもそんな身分差は関係なく踊子に思いを寄せる主人公。

ま、このあたりを美談として読むべきなんでしょう。

ケチを付けてしまいましたが、こういうプラトニックな恋愛も今となっては新鮮で美しいものだと思ってしまいます。

ちなみに表紙のイラストは漫画家の荒木飛呂彦。

バタくさい絵は川端とあまり合っていないように思いますが。

ラベル:小説
posted by たろちゃん at 04:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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