作曲家の著者。
料理にはこだわりがあったようです。
食べることはもちろんですが、むしろ作るほうに関心があったようで。
食について書く人は多数いらっしゃいますが、食べるのが専門の人とそれが高じて自分で料理し玄人はだしな人がいらっしゃいます。
料理評論家なんてのは前者ですかね。
もちろんまったく料理しないわけではないでしょうけど。
でも著名な料理評論家やフードジャーナリストと呼ばれる人たちが、自身の料理をそれなりのレベルで紹介しているのは見たことがありません。
著者は後者ということになるのでしょうけど、これはたくさんいらっしゃいますね。
芸能人や作家など料理自慢の人はわんさか。(笑)
さて本書ですが、ご自身のフランス留学時代を含む食の経験、薀蓄、レシピといった内容です。
ただ文体がどうも馴染めません。
後半はレシピの紹介なのでまだましなのですが、最初のほうのエッセイがねぇ。
時代もあるでしょうし個性といえばそうなんでしょうけど、ちょっとイタイ。
ごく普通に書いてもつまらないというサービス精神もあったのかもしれませんが。
ラベル:グルメ本